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【社会】

通園時、5年で541人けが 死者4人「事故情報、共有を」

 保育園や幼稚園の園児が通園のため歩行していた際、自動車などによる交通事故に巻き込まれ、昨年までの五年間に五百四十一人がけがをしていたことが二十五日、公益財団法人交通事故総合分析センターの集計で分かった。死者も四人いた。登園後に事故に遭いけがを負った園児も十三人。散歩などが含まれるとみられる。

 大津市で散歩中だった保育園児らの列に車が突っ込んだ事故を踏まえ、同センターに共同通信が集計を依頼した。通園中、車にはねられてけがをする子どもが年間に百人程度に上っていることになり、交通事故に詳しい帝塚山大学長の蓮花(れんげ)一己教授(交通心理学)は「保護者や園、行政、警察が事故情報を共有し、交通安全の知識を広めることが大切だ」と話している。

 集計によると、死亡の四人は登園中が二人、園から帰る際が二人。けが人はそれぞれ二百六十人と二百八十一人だった。死傷の計五百五十八人を事故の当事者となった車の種類ごとに分けると、最多は乗用車で三百四十四人。続いて自転車などの軽車両七十人、トラックなどの貨物車六十七人。

 集計で個別の状況は不明だが、蓮花教授は、園児が被害に遭う事故は、園近くでほかの保護者の送迎車両にはねられたり、保護者が荷物を抱えているなどの理由から、手をつないでいない状況で巻き込まれたりしたケースがあるという。

 休日など園とは関係のない遊びや買い物などの際、歩行中に車にはねられて死亡した園児は三十五人、負傷は四千五百二十九人。

 蓮花教授は「背が低い園児はドライバーから見えないことが多い」として、事故防止のためドライバーへの啓発や、ガードレール、歩道の整備を積極的に進めるよう提言している。

 センターは交通事故の減少対策の研究が設立目的。警察からのデータに基づき分析や集計に当たっている。今回の集計には、保護者が運転する乗用車、自転車に同乗していた際の事故は含まれない。

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