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【社会】

五輪中の首都高変動料金 6〜22時・1000円増 0〜4時・全車半額

多くの車両が行き交う首都高速道路

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 2020年東京五輪・パラリンピック期間中の渋滞対策として、首都高速道路の料金を時間帯により変動させる「ロードプライシング」の導入で東京都と政府などが大筋合意したことが6日、関係者への取材で分かった。土日も含め午前6時〜午後10時は都心区間を走るマイカーに1000円を上乗せし、午前0時〜4時は全線で全ての車両を半額に引き下げる。残る時間帯は通常料金とする。

 通行車両の48%を占めるマイカーの日中利用を抑制し、選手ら関係者の輸送や物流をスムーズにする狙い。上乗せは中央環状線とその内側の区間などが対象で、特に混雑が予想される開会式・閉会式の際はマイカーの通行止めも実施する方針だ。利用者に負担増を強いるだけに、理解を得ることが課題となる。

 開会式前から始まる一部競技に合わせて導入する方向だ。上乗せはバスやタクシー、トラックといった業務用車両や、事前登録した障害者と福祉事業者の車両を免除する。区間は都内に限るが、詳細は今後詰める。

 夜間引き下げは、自動料金収受システム(ETC)を搭載した全車両を対象に、千葉、埼玉、神奈川各県の区間でも実施する。

 渋滞対策では、テレワークや時差出勤といった企業の協力による交通量削減にも取り組み、効果検証のテストを今夏に行う。だが都や政府などは五月以降の実務者協議で、期間中の首都高交通量を通常より最大30%減らすとの新たな目標を設定しており、より大幅な削減策が必要と判断した。

 試算では、対策を全く取らないと臨海部の選手村から新国立競技場(新宿区)まで二十キロ足らずの移動に午後五時台で約八十分かかるが、企業の協力で約四十分に短縮可能。さらに料金を上乗せすれば、通常の休日並みの約二十分になるとみている。

◆IOC先月に難色

 東京五輪・パラリンピック期間中のロードプライシングを巡っては先月二十三日、国際オリンピック委員会(IOC)調整委員会のジョン・コーツ委員長が会見し、「政府や大会組織委員会は慎重に検討しなくてはいけない」と指摘したばかりだった。

 コーツ委員長は国民の反発を懸念。「今年夏に行われる各競技のテスト大会の渋滞状況を見てから、導入を決めること」と、安易な決定をしないよう、くぎを刺している。

 これまでにIOC側は、ナンバーの末尾で交通規制する案を提示。政府や都は、専門家や交通機関、物流業者で検討会を設置して協議を続け、他の規制手段として、専用レーンの設置などを検討している。 (原田遼)

 

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