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【社会】

川口いじめ 元生徒、開示文書届かず 市教委「先月郵送、戻ってきた」

 埼玉県川口市の市立中学校でいじめに遭い不登校になった元男子生徒(16)が、自分のいじめに関する情報開示を市教育委員会に求めたのに対し多くの文書が開示されず、市を訴えた裁判で、市教委が「新たに開示を決定して元生徒に送付した」と説明していた文書が、一カ月近くたった十一日現在も届いていないことが、元生徒側などへの取材で分かった。 (森雅貴)

 訴訟では、元生徒が不開示処分の取り消しや損害賠償などを市に請求。五月十五日にさいたま地裁であった口頭弁論で、市側は「処分の際に理由を記載しなかったなど不備があったため」として同十三日付で不開示処分を取り消し、新たに百五十四件、計五百六十五枚の文書を開示や部分開示すると決定して元生徒に送付したと説明。それにより訴えの理由がなくなったとし、損害賠償の請求を却下するよう求めていた。

 しかし、元生徒側によると、送付したとする日から一カ月近く経過しても文書は届かず、市教委から連絡もなかった。

 市教委は本紙の取材に、「五月十三日付で文書を郵送したが、何らかの理由で元生徒に届かず、同二十八日付で市に戻ってきた」と説明。文書が戻ってきたことは元生徒に連絡しておらず、本紙が取材した今月十一日、「市役所に文書を取りに来るよう」求める手紙を元生徒に送ったという。

 元生徒の母親は「これまで何も連絡がなく、文書も開示されていない。不誠実な対応にあきれている」と憤っている。

 

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