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【社会】

「見せられない手帳」見せます ユーモアに反響、一般向け本に

書籍化された職員手帳を持つ職員。手前(右)は職員だけに配布された「絶対に人に見せてはいけない職員手帳」

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 東京都日野市が市の魅力を発信しようと作った職員用の虎の巻「絶対に人に見せてはいけない職員手帳」が、一般向けの本になった。挑発的な内容を含むため、二月の作成時に市は「見せてはいけないので販売しない」と説明していたが、反響が大きく、前言を撤回して「公開」に転じた。 (松村裕子)

 タイトルは「絶対に人に見せてはいけない日野市の職員手帳」で、東邦出版(新宿区)が出版。市を知らない人をファンに変える秘策として、約四十の問いかけへのユーモアあふれる答えを掲載した。職員のアイデアを結集した労作だ。

 「日野って、どこにあるの?」との質問には、立川市、八王子市の間で埋没しがちな知名度の低さを逆手に「東京のど真ん中。太刀持ちに八王子、露払いに立川を従えた横綱」と回答。土俵入りする「横綱・日野」のイラストも添えた。「日野の魅力って?」「魅力がないのが魅力」などの問答もある。

 職員用は二千五百人全員に配布。ユーモアが強すぎて反感を買う恐れから、第三者に見せないよう使用上の注意に記して話題になった。PRに腐心する都内外の自治体から問い合わせは多く、日野のように有名な二市に挟まれた境遇にある自治体には「うちも作りたい」とうらやまれた。市民から「日野をPRするのに隠してはいけない」とお叱りの意見が寄せられたことも後押しとなり、「広く日野市に興味を持ってもらえるなら」と出版した。

 本には手帳を作ることになった経緯などを追加で収録。初版は五千部。税別千二百円。 

 

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