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【社会】

母「胸が締め付けられる思い」 大津園児死傷 重傷の娘、心にも傷

 大津市の交差点で車が保育園児らの列に突っ込んで十六人が死傷した事故で、左大腿(だいたい)骨骨折などの重傷を負った土井鈴菜(すずな)ちゃん(3つ)の母親(36)が被害者弁護団を通じて共同通信などに手記を寄せた。入院生活が続き、心の傷を負った鈴菜ちゃんの姿に「胸が締め付けられる思い」と心情をつづった。

 手記によると、母親が病院に駆け付け、救急救命室に走り込んだ際、鈴菜ちゃんは「ママー!」と大泣きしていた。母親は手を握って泣き崩れた。「泣いている私に『ママ大丈夫よ』と頭をなでてくれた娘の優しさは忘れられない」と振り返る。

 鈴菜ちゃんはかんしゃくを起こすようになるなど、今まで見たことがない姿に。縫いぐるみを全部うつぶせにして「痛い痛い! 車が来たよー!」「落ちるー! ママ助けてー」と事故を再現するかのように遊ぶ兆候も見られた。「恐怖や痛かったんだろうなという様子が伝わり、本当につらい」と母親は気遣う。

 鈴菜ちゃんは亡くなった男児と仲良しで、事故当時も手をつないでいた。今も「保育園にいると思うよ」と犠牲になった二人のことを話している。

 事故後、鈴菜ちゃんは寝たきりの状態だった。現在は車いすで移動できるようになったが「動きたい盛りの娘にとっては、本当につらい状況」と記している。

 悲惨な事故を二度と起こさないためにはドライバーの意識改革が必要だとして「ハンドルを握ることに強い自覚と責任を持ってほしい」と訴えた。

 

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