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【社会】

ひずみたまる「集中帯」 M6.7 想定より小規模

駐車場で、液状化でタイヤが半分ほど地面に沈み込んだ車=19日午前2時54分(一部画像処理)=19日午前8時55分ごろ、山形県鶴岡市で

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 新潟県村上市で十八日夜に震度6強を記録した山形県沖の地震は、ひずみがたまりやすい「集中帯」と呼ばれる領域で起きた。今回のようなマグニチュード(M)6・7はもちろん、M7・7程度も想定されている。専門家は大地震が続く危険性を指摘している。

 北海道−新潟県の沖は、一九八三年の日本海中部地震や九三年の北海道南西沖地震など、過去に大地震が相次いだ「日本海東縁部」に当たり、海底には断層やたわみが多い。二つのプレートが接する境界とも考えられている。

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 西村卓也・京都大准教授(測地学)は「プレートがぶつかり合っているため、ひずみがたまりやすく、東西から押し合い(地殻が上下にずれる)逆断層の地震が起こりやすい」と話す。

 日本列島の構造は複雑だ。「太平洋」「フィリピン海」の二つの海のプレートに加え、複数の陸のプレートがある。日本海東縁部は陸の「アムール」と「オホーツク」が押し合う境界に当たり、地震が多いとされる。ただし陸のプレートには未解明の部分が多く、プレートの区分けや命名などは、学者の間でも意見が分かれている。

 政府の地震調査委員会は、山形県−新潟県北部沖のエリアではM7・5〜7・7程度の地震が起こると評価。三十年以内に最大規模の地震が起きる危険性を3%未満と予想している。

 今回の地震の規模M6・7は、考えられている最大規模よりも、かなり小さめのものだった。

 今回、震度6強に襲われた地域は限られた。日本海東縁部の地震に詳しい高橋浩晃・北海道大教授(地震学)は「最大規模の地震なら、強い揺れに襲われる地域はさらに広くなる可能性がある」と指摘。日本海東縁部は沿岸に近く「津波が短い時間で到達する。揺れを感じたら、すぐに避難することを心掛けてほしい」と強調した。

 

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