東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 紙面から > 6月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

災害の教訓 地図上一目で 「伝承碑」新記号 使用開始

茨城県常総市の自然災害伝承碑をクリックすると、鬼怒川決壊の碑と説明文が表示される

写真

 国土地理院(茨城県つくば市)は、今年三月に制定した過去の自然災害を記録した石碑など「自然災害伝承碑」の地図記号=イラスト=の表示を、ウェブ版の「地理院地図」で始めた。石碑や供養塔を一目で分かるようにして、先人が残した災害の教訓を発信するのが目的だ。 (宮本隆康)

写真

 地理院によると、これまで約二百の自治体から、約六百基の碑の位置や内容などの情報が寄せられ、今回は、鬼怒川が決壊した二〇一五年の常総水害の碑など、二十七都府県の百五十八基を公開した。掲載を順次進め、残りのほとんども年内に公開される予定。九月以降に刊行する紙の地図にも載せる。

 ウェブ版の「地理院地図」では、伝承碑の地図記号をクリックすると、碑の写真のほか、建立された年や災害の説明も見られる。洪水や津波、土砂災害、火山災害など災害種類ごとの表示もできる。

 新たな地図記号の制定は十三年ぶり。昨年の西日本豪雨で被災した広島県坂町では、明治時代の土砂災害を伝える碑の内容が地元であまり知られず、再び大きな被害に遭った。このため、教訓の発信で被害の軽減に役立てようと、地図上の表示が計画された。

 地理院の担当者は「川や斜面が分かる地形図と組み合わせたりして、災害の起こりやすさを実感し、防災につなげてほしい。もっと自治体から碑の情報が集まることを期待している」と話している。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報