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【社会】

はやぶさ2、来月11日に再着陸 人工クレーターから20メートル 地下岩石採取挑む

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 探査機「はやぶさ2」が七月十一日に小惑星「りゅうぐう」への二回目の着陸に挑むことが決まった。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が二十五日、発表した。今回は地下の岩石の採取を目指す。一回目の着陸の際、機体底面のカメラや高度計が砂ぼこりをかぶり性能が落ちたため、前回以上の難しさが予想される。

 はやぶさ2は二月、りゅうぐうに初着陸して表面の岩石の採取に成功した。四月には人工クレーターづくりに挑戦し、金属弾を発射して小惑星の表面に直径約十メートル、深さ二〜三メートルのくぼみをつくった。

 今回の着陸では、人工クレーターの中心から約二十メートル離れた半径三・五メートルの範囲を狙う。この範囲にはクレーターから飛び散った地下の岩石が一センチほど積もっていると推定される。七月十日に高度二十キロから降下を始め、十一日午前十一時ごろ着陸する予定。地下の岩石は宇宙線や太陽光にさらされず、太陽系が誕生したころの有機物や水を含むと期待される。これを地球の有機物や水の成分と比べ、生命の材料を小惑星が運んできた可能性があるかなどを調べる。

 カメラが砂ぼこりで汚れて、着陸のとき目印にするボールがとらえにくくなった。また、高度計も精度が落ちたことから、テストを繰り返して慎重に着陸の手順を見直してきた。

 二回目の着陸はせず、一回目に採取した試料を確実に地球に持ち帰ることも考えられた。JAXAの津田雄一准教授は「これまで成功を積み重ねてきた。その上で挑戦しないという選択肢にはならなかった」と決意を語った。 (増井のぞみ)

 

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