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【社会】

IS参加準備で書類送検 元北大生ら5人、私戦予備容疑初適用

 二〇一四年に過激派組織「イスラム国」(IS)に参加するためシリアへの渡航準備をしたとして、警視庁公安部は三日、私戦予備容疑で、当時北海道大生だった男性(31)ら五人を書類送検した。同容疑の適用は全国で初めて。公安部は起訴を求める厳重処分の意見を付けた。

 ほかの四人は、イスラム研究者の中田考・元同志社大教授(58)やフリージャーナリストの常岡浩介さん(50)ら。送検容疑では一四年八月ごろ、共謀し、元北大生らがシリアでイスラム国の戦闘に参加するため渡航を企てたとされる。公安部は、五人の認否を明かしていない。

 捜査関係者によると、元北大生は「イスラム国に加わり、戦闘員として働くつもりだった」と容疑を認めている。一方、公安部が一四年十月、私戦予備、陰謀容疑で関係先を捜索した後、中田元教授は「イスラム国のメンバーではなく、リクルートを行う立場にもない」などと見解を発表。常岡さんは送検を受け、取材に「私戦予備に関与した事実はない。荒唐無稽な捜査だ」と話した。

 捜査関係者によると、一四年四月ごろ、当時休学中だった元北大生は、東京都千代田区の古書店で「求人 勤務地シリア」という張り紙を見て応募。八月にシリア渡航を計画し、航空券も入手していたが延期になり、十月にあらためて渡航を予定していた。

 私戦予備は、刑法の「国交に関する罪」の一つで、外国に対して私的に戦闘をする目的で予備または陰謀をした者は三月以上五年以下の禁錮に処すると定めている。公訴時効は五年。 (木原育子)

 

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