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【社会】

はやぶさ2、再着陸 「太陽系の歴史のかけら手にした」

はやぶさ2が着陸の4秒前(上)と4秒後に撮影した小惑星りゅうぐうの表面(下)。着陸に伴い石などが舞い上がっている=11日(JAXAなど提供)

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 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11日、探査機「はやぶさ2」が小惑星「りゅうぐう」に再着陸し、地下の岩石の採取に成功したとみられると発表した。小惑星の地下物質が採取できていれば世界で初めて。2月の初着陸、4月の人工クレーターづくりに続く成功で、探査技術の高さを示した。 (増井のぞみ)

 JAXAによると、はやぶさ2は十一日午前十時六分、目標としていた半径三・五メートルの円のほぼ中央に着陸した。現在は高度二十キロの待機場所へ向かって上昇中だ。着陸したのは人工クレーターの中心から約二十メートル離れた場所で、噴出した地下の岩石が一センチほど積もっていると推定される。

 探査機から送られてきた着陸直後の画像に、舞い上がる岩石片が多数写っていた。津田雄一・JAXA准教授は会見で「私たちは太陽系の歴史のかけらを手に入れた」と述べ、試料採取に成功したのは間違いないとの考えを示した。

 小惑星は約四十六億年前に太陽系が誕生した頃の姿を残す。地下は宇宙線などの影響が少なく、生命の材料となる有機物や水を含んだ鉱物などがあると期待される。初着陸で採取した表面の岩石と比べれば小惑星の歴史を知る手がかりが得られるかもしれない。

 はやぶさ2は昨年十月に初着陸する計画だったが、表面が岩だらけで難しいため、地形などの検討に時間をかけ今年二月に初着陸した。四月には、金属弾を高い精度でりゅうぐうに命中させ、人工クレーターをつくることに成功した。

 今後は、十一〜十二月にりゅうぐうを離れて地球に向かう。二〇二〇年末ごろ帰還して、試料の入ったカプセルを地上に投下する。機体に損傷がないため、カプセル投下後に、他の小惑星に向かう可能性もある。

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