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【社会】

<参院選>9条守る 決意の1票 有権者の声

 「9条改憲にブレーキがかかった」。参院選で安倍晋三首相が主要争点と位置づけた9条改憲。改憲勢力が3分の2を割ることが確実になり、反対の有権者からは安堵(あんど)の声が漏れた。一方で「改憲に突き進むのでは」との懸念も。沖縄では辺野古(へのこ)の新基地建設、秋田ではミサイル迎撃システムに反対を訴えた野党統一候補が初当選。政権の押しつけに「ノー」の意思を示した。

 22日午前0時半ごろ、JR新橋駅前でボランティアの空き缶拾いをしていた東京都港区の会社員込山洋さん(45)は、改憲勢力の3分の2割れについて「良かった。アメリカの言いなりで高い戦闘機を買うような、庶民感覚からずれた政治を改め、社会保障とか老人介護などに税金を充てる弱者に寄り添った政治に転換してほしい」と望んだ。

 同じころ、新橋駅前で友人と待ち合わせていた品川区の会社員本間隆哉さん(25)も「今の政治課題は憲法改正ではない」と結果を好意的に受け止め、「周りにはいくら働いても暮らしが良くならない人がたくさんいる。普通に働けば、普通の暮らしができる政治にしてほしい」と訴えた。

 また、野党に投票した立川市の主婦酒井ミサ子さん(78)は電話取材に「9条改憲にブレーキがかかって安心した。平和を願い、戦争放棄をうたった9条は大事にしないと」と喜んだ。「9条以外で時代にそぐわなくなった部分は議論してもいいのでは」とも。

 「改憲勢力が3分の2を下回っても、安倍政権は改憲に向けて突き進んでいく気がする」と危ぶむのは練馬区の会社員清宮佳子さん(49)。「平和憲法を守るため、自分が生きている限り改憲を阻止する立場を貫きたい」と野党に投票した。

 一方、東村山市の無職馬場公隆さん(78)は自民党に投票。4歳で終戦を迎えた経験から「絶対に戦争をしてはならない」との思いは強いが、「自衛隊の役割は自衛だから憲法に明記すべきだ。改憲に向けて議論を深めてほしい」。

 八王子市の会社員中村伸子さん(60)は「自衛隊の海外派遣につながる可能性がある改憲には反対」との考えだが、自民党に投票。「自民党は国民の意見を反映させるという約束を守ってほしい」と求めた。

 

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