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【社会】

五輪中ボランティア悲鳴? 都内ホテル代 高騰

日本橋のたもとに設置された五輪モニュメント=23日、東京都中央区で(潟沼義樹撮影)

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 東京五輪期間中の東京都内のホテル料金が高騰している。開会式が行われる来年7月24日は、通常の6倍という強気の価格設定も。大会まであと1年。地方から訪れる家族連れ、ボランティアらは、寝床の確保に悩むことになりそうだ。 (原田遼)

 「一人一泊六万七千円から。返金不可」。インターネットのホテル予約サイトで来年七月二十四日を調べると、東京・新宿のビジネスホテルがこんな条件で売り出していた。

 同じホテルの今年の同時期価格は一万一千円。ホテル側は「大手ホテルの予約受け付けが始まっておらず、適正価格が読めない」と事情を語る。

 現在、予約サイトで募集しているのは、比較的小規模なビジネスホテルなどが中心。組織委が関係者用に大規模なホテルチェーンなどの計四万六千室を仮押さえしているため、これらのホテルでは予約受け付けを先延ばししている。「組織委の部屋数が確定していないと、一般向けにどれだけ販売できるか分からない」(ワシントンホテル)

 東京都は二〇一三年の招致時、選手村から五十キロ圏内にホテル十四万室があると計算し、「五輪のためのホテル建設は必要ない」と公表した。しかし、訪日外国人数の急伸などもあり、みずほ総研は昨秋、来年八月に都内で最大一万四千室が足りなくなる可能性があると分析した。

 愛知県碧南市の公務員加藤和彦さん(46)は、埼玉スタジアムで行われるサッカー男子三位決定戦を家族四人で観戦予定。「ここまで高額とは想定外。交通費も含めて旅費がすごいことになってしまう」と嘆く。

 活動条件が「十日以上」のボランティアに応募している長崎市の大学生荒木美月さん(19)も「採用されても、ホテルに泊まるのは難しい。都内の知人に泊めてもらえるように頼むしかない」と不安がった。

 攻勢を掛けているのが、昨年から合法化された民泊だ。五輪中も、台東区の民家の一室(一人用)が一泊五千円、豊島区のマンションの一室(三人まで)が五万円で売り出されている。

 合法化前の一六年から国に特区の指定を受けて推進してきた東京都大田区では、今年六月現在で民泊が百十二件となり、この一年間で二倍に増えた。

 都内で四棟を運営する「アンビション」の担当者は「五輪に向けてさらに物件を増やしたい」と意気込み、「もし五輪後に需要が減れば、通常の賃貸マンションに変更できる」と利点を語った。

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