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【社会】

筋ジス19歳 自宅で「登山」 分身ロボが登頂「風感じた」

分身ロボットを抱え鳥取県の大山を登り始める石原睦巳代表

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 「木が揺れているのが伝わってきて、風を感じた」。筋ジストロフィーで手足がほぼ動かない鳥取県南部町の岩田真帆さん(19)が7月31日、自宅にいながら分身ロボット「オリヒメ」から送られる映像や音を通じ、同県の大山(1729メートル)への登山を体験した。約3時間かけて山頂付近に到着し「夢がかなった」と目を輝かせた。

 この日は快晴で絶好の登山日和。米子市の合同会社「コラボレーション・コンサルティング」の石原睦巳代表(37)らが高さ約二十一センチのオリヒメを抱え山に入った。

自宅にいながら分身ロボット「オリヒメ」から送られる映像や音を通じ大山登山を体験する岩田真帆さん=7月31日、鳥取県南部町で

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 岩田さんは指で自作のタッチペンを器用に使いタブレット端末「iPad(アイパッド)」の画面を操作。カメラやスピーカーを搭載したオリヒメの頭が動き、映像が映し出される仕組みで「空がめっちゃきれい。写真で見た大山だ」と歓声を上げた。

 高山植物を楽しみ、擦れ違う登山客とオリヒメを通じて「こんにちは」とあいさつも交わした。

 岩田さんは五月、鳥取市で開かれた座談会にオリヒメを利用し参加。石原さんらに「大山に登りたい」と語り、登山チームが結成された。

 下山後、岩田さん宅に駆け付けた石原さんは「どこにいても社会とつながれると伝えたかった」と話した。岩田さんは「ずっと映像を届けてくれてありがとう」とオリヒメをねぎらった。

 

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