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【社会】

羽田新ルート 3月運用へ 都心通過 都など容認

 羽田空港に着陸する国際便が都心上空を通る新飛行ルートの運用が、来年三月二十九日に始まる公算が大きくなった。七日の国土交通省の協議会で、東京都など関係自治体の代表者が容認した。ただ、住民の間に騒音や落下物への懸念が根強く残るほか、地元議会がルート見直しを求める決議をするなど、理解が得られているとは言えない状況だ。 (皆川剛)

 国交省の和田浩一航空局長は七日の協議会で、都などが容認したことを強調。「地元の理解」を得るプロセスを終えたと判断し、「来年三月の運用開始について、今後は国交省の責任において判断したい」と述べた。

 新ルートは南風時の午後三〜七時の間、一時間に最大四十四便が都心上空を通る。それ以外は千葉県側などを飛行する現行ルートを利用する。国交省は、新ルートでの騒音や落下物に対する不安の声を受け、「地元の理解を得る」ことを開始の条件としてきた。

 協議会には、新ルートに関係する一都四県、二十三区、四政令市の代表者が出席した。航空会社のダイヤが切り替わる来年三月に運用を始めたいとする国交省の意向に、容認の声が相次いだ。

 東京都の長谷川明副知事は「国の案に沿って着実に進めてほしい」と来春の運用開始に賛同。新ルートで出発便が上空を通過することになる神奈川県の中島正信副知事も、国の示した騒音や落下物対策を評価した上で「国の示したプロセスに沿って進めてほしい」と要望した。

 千葉県の高橋渡副知事は「これまで羽田空港への着陸機の騒音被害は、千葉が一手に引き受けてきた。首都圏全体で騒音被害を共有する第一歩として評価したい」と歓迎した。

 東京二十三区の区長を代表する山崎孝明・江東区長は、明確な同意を避けつつ「羽田の機能強化の必要性はほとんどの区長が理解している」と説明。協議会後、取材に「もろ手を挙げて賛成はできないが否定はしない」と事実上容認する考えを明らかにした。

 国交省は、好天時の航空機の降下角度を通常の三度から三・五度に引き上げて通過高度を高くするほかに、低騒音機の着陸料を優遇するなどの対策を示している。

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