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【社会】

小池都知事 追悼文、3年連続送らず 関東大震災で朝鮮人虐殺

 九月一日に東京都墨田区の横網町公園で営まれる、関東大震災で虐殺された朝鮮人犠牲者追悼式について、小池百合子都知事は九日の定例記者会見で、今回も追悼文を送付しない考えを明らかにした。歴代知事が続けてきた送付は、小池都政下で三年連続で見送られる。

 小池知事は「九月と三月に都慰霊堂で開かれる大法要で、関東大震災、先の大戦で犠牲となられたすべての方に哀悼の意を表している。関東大震災という大きな災害で犠牲になられた方々、またさまざまな事情で犠牲になられた方、すべての方々に対しての慰霊という気持ちには変わりはない」と述べた。

 朝鮮人虐殺の追悼式を巡っては、これまでの知事は「痛ましい出来事を、世代を超えて語り継いでいかなければならない」などとする追悼文を送ってきた。

 主催する実行委員会(日朝協会東京都連合会などで構成)は八日、知事の参列や追悼文の送付を求める要請書を、五千二十二筆の署名と合わせて知事あてに提出。「歴史的事実から目を背ける姿勢の表れではないかとの不安もある」とした上で、来夏に東京五輪・パラリンピック開催を控えることを踏まえ、「国や民族・地域の違いに関係なく信頼・友情を共有する都市に向けて進む意味でも要望に耳を傾けてほしい」と訴えていた。

 政府中央防災会議の報告書(二〇〇八年)は、朝鮮人らの犠牲者数は約十万五千人の震災犠牲者の「1〜数%」と記述。「朝鮮人が放火する」といった流言を背景に、住民の自警団や軍隊、警察の一部が殺傷したと指摘している。

 

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