東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 紙面から > 8月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

韓国のファン、京アニ哀悼 「国の対立は関係ない」

献花台のノートに寄せられた韓国語のメッセージ=京都市で

写真

 放火殺人事件で従業員三十五人が犠牲となった京都アニメーションには、世界各国から連日、哀悼のメッセージが寄せられている。日本との関係が冷え込み、改善の兆しが見えない韓国のファンも例外ではない。「アニメを見て日本語を覚えた」「犠牲者を弔うのに国の対立は関係ない」。アニメという草の根の交流で友好を育んできた。

 火災現場近くに設置された献花台。「Pray For Kyoani」。祈りをささげるメッセージが掲げられ、色とりどりの花束や、関連グッズが供えられている。

 ソウル出身で名古屋市在住のパク・ギョンソクさん(31)も、京アニに魅せられた一人。子どもの頃から作品に親しみ、制作している日本に興味を持った。二〇一五年、留学のため訪日して仕事も見つけ、趣味のアニメに没頭する日々を送る。

 パクさんは十日午後、現場近くの献花台を訪れ、花を手向けた。「京アニは日本と私をつないでくれた大切な存在。ありがとう」と語った。

 「アニメ好きに国境は関係ない。京アニの繊細な描写は世界に誇れる」。七日、ソウルから友人とやって来た会社員パク・ジンウォンさん(30)は、韓国でも人気の高い京アニ作品の魅力を熱く語った。「もっと作品を理解したいと思って何度も見返した。次第に日本語を覚えるようになった」と振り返る。

 日韓関係は元徴用工問題や輸出規制強化などを巡って悪化。全国で交流行事が中止になり、文化やスポーツといった分野にも影響を与えている。

 京都市南区のコリアタウンで、異文化交流事業などを展開するNPO法人「エルファ」の南〓賢(ナンスンヒョン)事務局長(53)は民間レベルで親交を深める重要性を強調。「きっかけはアニメやKポップだったとしても、両国がお互いを理解し合い、一人一人が懸け橋になってほしい」と期待を込めた。

 ※〓は王へんに旬

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報