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【社会】

<つなぐ 戦後74年>不戦、令和に誓う 天皇陛下お言葉「深い反省」

天皇、皇后両陛下が参列し、開かれた全国戦没者追悼式=15日午前11時53分、東京都千代田区の日本武道館で(戸田泰雅撮影)

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 終戦から七十四年を迎えた十五日、元号が令和となって初となる政府主催の「全国戦没者追悼式」が東京都千代田区の日本武道館で開かれ、約五千人の戦没者遺族が犠牲になった約三百十万人を悼み、平和への誓いを新たにした。今回初めて参列された天皇陛下はお言葉で、先の大戦について「深い反省」と述べるなど、上皇さまが二〇一五年から四年連続で使った表現をほぼ引き継がれた。 (井上靖史)

 陛下は皇后さまと参列し、「過去を顧み、深い反省の上に立って、再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願い、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、全国民と共に心から追悼の意を表し、世界の平和とわが国の一層の発展を祈ります」と述べた。

 安倍晋三首相が改憲に意欲を示し、日韓関係の悪化に歯止めがかからぬ中で迎えた慰霊の日。式典には衆参両院議長ら各界の代表も参列し、全員が正午の時報に合わせ、一分間の黙とうをささげた。

 首相は式辞で、広島や長崎への原爆投下、東京などへの空襲、沖縄の地上戦などを挙げながら「戦争の惨禍を、二度と繰り返さない。この誓いは昭和、平成、令和の時代も決して変わることはありません」と述べたが、歴代首相が盛り込んできたアジアへの「加害と反省」には七年連続で触れなかった。

 遺族代表の森本浩吉(こうきち)さん(77)=横浜市=は追悼の辞で「戦没者を追悼し平和を祈念する日だと全ての国民が胸に刻み、ご英霊に感謝し、しのんでいただく日々となることを望んでいます」と述べた。参列者の最高齢は、夫を沖縄戦で亡くした東京都八王子市の内田ハルさん(97)、最年少は四歳。台風10号の影響で、宮崎県遺族団(同行含めて約六十人)が参列を断念した。

 追悼の対象は、戦死した軍人・軍属約二百三十万人と、空襲や広島・長崎の原爆投下、沖縄戦で亡くなった民間人約八十万人の計約三百十万人。

 宮内庁によると、上皇ご夫妻は皇居・吹上仙洞御所で、式典の様子をテレビで見守り、黙とうした。

全国戦没者追悼式でお言葉を述べられる天皇陛下と皇后さま=15日午後0時2分、東京都千代田区の日本武道館で(内山田正夫撮影)

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