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【社会】

「不自由展」中止愛知県検証委 表現の自由議論、来月フォーラム

 愛知県で開催中の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」が中止になった問題で、課題や今後の対応を話し合う県の検証委員会(座長・山梨俊夫国立国際美術館長)の初会合が十六日、県庁であった。委員からの提案で、出展作家や市民を交え、表現の自由について考える公開フォーラムを九月中に開くことを決めた。

 検証委は美術や文化政策、憲法を専門とする識者六人で構成。フォーラムは副座長の上山信一慶応大教授が「今回の一連の経緯を踏まえ、表現の自由を巡る内外の実態を広く共有するため、芸術祭の臨時プログラムとして開催してはどうか」と提案し、全員が賛成した。同席した芸術祭実行委員会会長の大村秀章知事も「情報公開、県民参加の意味でもぜひやりたい。全出展作家に参加を呼び掛けたい」と述べた。

 企画展が中止されたことに、出席者からは「多くの人に見てもらって議論を喚起する意図があったはずで、それが果たされず残念」「脅迫を理由に中止した影響は大きい。来年の東京五輪などでも開催をよく思わない人間に『メールやファクスで中止に追い込める』と勘違いさせる懸念がある」などの意見が出た。検証委は今後、企画展関係者らに聞き取りをし、九月下旬をめどに中間報告を出す。

 企画展の実行委などが求める展示再開は議題にならなかった。会合後、会見した大村知事は「芸術祭の安全な運営が第一で、状況は変わっていない」と従来の説明を繰り返した。

 

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