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【社会】

京アニ放火1カ月 「学園もの」小説応募 青葉容疑者、聴取なお未定

「京都アニメーション」第1スタジオの前で手を合わせる女性。18日に発生から1カ月となる=17日、京都市伏見区で

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 三十五人が犠牲になった京都アニメーション放火殺人事件で、さいたま市の青葉真司容疑者(41)=殺人などの容疑で逮捕状=が、京アニの人気作品と同じジャンルの「学園もの」など複数の小説を同社に応募していたことが十七日、捜査関係者への取材で分かった。

 青葉容疑者は事件直後に身柄を確保された際、「小説を盗まれた」と話しており、強い思い入れを持っていたとみられる。事件は十八日で発生から一カ月。京都府警は小説が動機解明の鍵とみて京アニ関連の押収資料やインターネット上の投稿の分析を進める。やけどの症状が依然重い青葉容疑者の聴取や逮捕の見通しは立っておらず、捜査は長期化しそうだ。

 京アニには、学校生活や部活動を通して青春を描く「けいおん!」「響け!ユーフォニアム」など「学園もの」の人気作品がある。同社は小説などの作品を公募し、大賞に選ばれればアニメ化もしてきた。

 過去に青葉容疑者と同姓同名で、住所と電話番号も一致する人物から小説の応募があり、捜査関係者によると、府警は青葉容疑者本人と判断。形式面の不備で一次審査で落選したが「小説として読める内容」(捜査幹部)だったという。

 青葉容疑者の自宅アパートからは、原稿用紙のほか「響け!−」のサイン色紙や、作品の書籍などが押収された。捜査関係者は「元々は京アニ作品が好きでファンだったのでは」と推測する。小説を巡り一方的に恨みを募らせた可能性があるとみて、府警は押収したタブレットやスマートフォンのデータや検索履歴の解析を進めている。

 入院中の青葉容疑者は重篤な状態は脱したものの逮捕、勾留し取り調べができる状態に回復するまで数カ月以上かかる見通し。

 

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