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【社会】

パキスタンで4邦人腎移植 違法売買か 1人重篤

 違法な臓器売買が問題となっているパキスタンで腎臓移植を受けた日本人が今年少なくとも四人いたことが、患者ら関係者への取材で分かった。一人は手術後に状態が悪化し、命が危険な状態で帰国していた。いずれも東京の業者が仲介。患者が受けた説明などから売買された腎臓が使われた可能性がある。パキスタンでも売買は違法で、患者が摘発される恐れがあるほか、安全性にも問題があり、専門家は注意を呼び掛けている。 

 日本の臓器移植法は、海外であっても臓器提供の対価としてお金を払うことや、無許可のあっせんを禁じている。厚生労働省は情報収集を始めるとともに、対応を検討している。業者は共同通信の取材に「話すことはない」と答えた。

 世界では、米国などを除いて、移植を希望する外国人の受け入れを規制する国が増えている。こうした中、比較的移植が受けやすいパキスタンに患者が向かっている可能性がある。

 移植を受けた患者や家族によると、仲介を依頼した都内の業者は「海外移植アドバイザー」と称して中国やフィリピンなどで四百人以上の患者をサポートしたとサイトで宣伝している。

 いずれの患者も帰国後は、腎臓移植手術の経験が多い、愛媛県にある宇和島徳洲会病院の万波(まんなみ)誠医師に診療してもらうよう伝えられており、実際に訪れた。万波医師は「業者とは面識はない。患者が来たから受け入れたが、勝手に名前を使われて許せない」と憤る。パキスタンから帰国した計四人が来院したという。

 

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