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【社会】

マラソン2020日 毎日つなごう さいたま・別所沼公園 15年から7000人バトン

4人でフルマラソンと同じ距離を走る「スイーツAC」のメンバー

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 さいたま市南区の別所沼公園を舞台に、二〇二〇年東京五輪・パラリンピックに向けて毎日誰かがフルマラソンを走る企画「チャレンジ2020」が快調に進んでいる。二千二十日間走り続けることを目標に、一五年一月にスタート。これまで延べ約七千人が参加してバトンをつないできた。二〇年七月十三日のゴールまで一年を切り、猛暑が続くこの夏も市民ランナーたちが奮闘する。 (藤原哲也、写真も)

 「ナイスラン!」。汗だくでバトンを渡した仲間に声をかけ、交代で周回コースを疾走していく。一周九百二十三メートルを約四十六周。毎朝九時にゼッケンを付けたランナーが走り出し、バトンをつなぐ光景は、別所沼公園ではおなじみだ。周回数は体力や経験に応じて決めればよく、日によっては一人でフルマラソンを走りきる挑戦者も。並走する一般ランナーたちは見慣れたように日々声援を送る。

 発案したのは立教大時代に四年連続で箱根駅伝に出場し前回一九六四年の東京五輪の代表選考レースにも出た地元在住の楠田昭徳さん(76)。〇九年には同公園を拠点にフルマラソン連続五十二日間のギネス記録(当時)を達成した名物市民ランナーで、二〇年東京五輪の開催決定を機に、再び記録への挑戦を思い立って仲間と走り始めたという。

参加者に記念品を渡してねぎらう楠田さん=いずれも16日、さいたま市南区で

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 「最初は誰もいなかったら自分一人で走り続ける覚悟だったが、だんだん人が集まってくれた」と楠田さん。運営は楠田さんが代表を務めるNPO法人「HERITAGE」が行い、ホームページを通じて参加者を募るが、週末を中心に人気は上々だ。大雪で事前にコースを雪かきしたり、大雨でコースの一部が冠水したりするトラブルもあったが、ボランティアの協力で乗り越えてきた。

 千六百八十八日目となった今月十六日は、甘い物好きのランナーでつくる「スイーツAC」の四人が挑戦。息の合ったバトンリレーと力強い走りを披露し、二時間五十九分二十二秒で三時間切りを達成した。

 チャレンジ2020は単独を含めて三回目の参加という監督の羽田野貢史(こうじ)さん(47)=埼玉県杉戸町=は「バトンをつなぐプレッシャーがあるので達成感は格別。チーム名を記録に刻めるのも名誉でうれしい」と笑顔。初参加だった石井哲也さん(51)=さいたま市緑区=も「五輪というお祭りを盛り上げるいい取り組み。楽しく有意義な時間だった」と満足そうだった。

 ランナーたちを毎日見守ってきた楠田さんは「多くの人の支えでここまで来られたので感謝したい。あとは事故がないように、最後までしっかり締めくくりたい」と近づいてきたゴールを心待ちにしている。

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◆参加費、1人なら3500円

 参加費は1人の場合3500円、2人でリレー形式などで参加する場合は6500円と、人数によって変わる。小中学生は無料。事前の相談が必要だが、障害がある人も参加できる。企画の詳細や参加申し込みは「チャレンジ2020」で検索。

 

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