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【社会】

横浜市がIR誘致表明 林市長「白紙」一転

カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致先となる山下ふ頭=22日午前、横浜市中区で、本社ヘリ「あさづる」から(淡路久喜撮影)

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 横浜市の林文子市長は二十二日、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致を正式に表明した。誘致表明は首都圏の自治体で初めて。観光名所の山下公園に隣接する山下ふ頭(同市中区、四十七ヘクタール)に、二〇二〇年代後半の開業を目指す。しかし、市民にはギャンブル依存症や治安悪化への不安が強い上、林市長が「IR誘致は白紙」としていた姿勢を突然変えたとして反発が高まっている。 (杉戸祐子)

 林市長はこの日の記者会見で、「横浜の将来に対する強い危機感」を誘致の理由に挙げた。市の人口は一九年の三百七十三万人をピークに減少に転じて六五年は三百二万人に。高齢化率は一九年の25%から六五年には36%に上がり、消費や税収の減少が見込まれる。

記者会見する横浜市の林文子市長=22日午後、横浜市役所で

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 市はIRの開業によって法人市民税や入場料収入などで年間八百二十億〜千二百億円の増収効果があると試算する。林市長は「これまでにない経済的、社会的効果を想定している」と期待感を示した。

 市は九月に始まる市議会定例会に、誘致に向けた専門的な調査分析や依存症の実態調査などの費用として、二億六千万円の補正予算案を提出する。国が秋以降に示す基本方針に基づき実施方針を策定し、IR事業者を選定。市議会の議決を経て二一年度までに国に申請する計画だ。

 林市長はもともと誘致に前向きだったが、三選を果たした一七年七月の市長選の半年前に姿勢を転換し、「白紙」としていた。今回の誘致表明について、「判断を変えたということではない」と強調し、「各都市が手を挙げる中、決断してチームを動かさないといけない」と説明した。依存症や治安の悪化に対する不安には、全十八区で市民説明会を開く方針を示し、「IRについて丁寧に説明したい」と繰り返した。

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