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【社会】

抑留者遺骨収集「急いで」 追悼の集い 経験者「私たちには時間がない」

花を手向ける抑留経験者の新関省二さん(右端)=23日、東京都千代田区で

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 戦後、シベリアやモンゴルに抑留されて強制労働に従事して亡くなった日本人犠牲者を追悼する集いが二十三日、東京都千代田区の千鳥ケ淵戦没者墓苑であり、抑留経験者や遺族ら百五十人が参列した。抑留経験者らは国に対し、遺骨収集を急ぐように求めた。

 抑留経験者らでつくるシベリア抑留支援センターの世話人で、抑留経験がある新関省二(にいぜきしょうじ)さん(93)=横浜市青葉区=があいさつし、「抑留経験者の平均年齢は九十六歳。私どもには先がない。効率の良い収集の戦略をロシアと協議して作るべきだ」と訴えた。

 厚生労働省の派遣団が持ち帰った遺骨に、DNA型鑑定で「日本人のものではない」とされた骨が含まれていたことが七月に発覚した。新関さんは同日、取材に対し、「役所の人には慰霊の気持ちがなく、仕事としてやっているだけのように感じる」と非難した。

 集いは同センターの主催。旧ソ連の指導者スターリンの指令で一九四五年八月二十三日に抑留が始まったことにちなみ、二〇〇三年から、毎年この日に開催している。〇三年には抑留経験者約五十人が参列したが、今年は四人だった。厚労省によると、抑留された約五十七万五千人のうち約五万五千人が死亡したとされる。 (梅野光春)

 

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