東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 紙面から > 8月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

京アニ献花台最終日、ファン絶えず これからは、作品見て応援したい

「京都アニメーション」第1スタジオ近くの献花台で手を合わせる人たち。設置の最終日を迎え、多くの人が訪れた=25日、京都市伏見区で

写真

 社員35人が犠牲となったアニメ制作会社「京都アニメーション」の放火殺人事件で、現場となった同社第1スタジオ(京都市伏見区)近くに設けられた献花台は25日、設置の最終日を迎えた。「勇気をもらった」「これまで以上に良い作品を」。花束を手にしたファンや犠牲者の友人ら弔問者が途切れず、感謝を胸にアニメーターたちに哀悼の意を示した。

 献花台を訪れるのは3回目という京都市下京区の介護職員斎藤実生(みお)さん(42)は、2歳の時から右耳が全く聞こえない。京アニ作品「映画 聲(こえ)の形」の登場人物が耳が聞こえず、人間関係に悩む様子を見て、自身の体験と重なった。「前向きに生きようとする姿に勇気をもらった」と話した。

 気持ちの整理を付けるために足を運んだ人も多かった。同社を代表する監督の一人で、事件で命を奪われた武本康弘さん(47)と高校で同級生だった兵庫県赤穂市の介護福祉士三木紀明さん(47)は「けじめにしたい」と手を合わせた。

 三木さんは「人材不足になるだろうが、京アニはこれまで以上にクオリティーが高い作品を作ってほしい」と同社の早期復活を願った。

 長野市の大学4年の男子学生(22)は、献花台がなくなることに理解を示し「グッズを買ったり映画を見たり、別の方法で京アニを支援すればいい」と語った。

 事件は7月18日に発生。献花台は同月20日に設置され、連日たくさんの花束や手書きメッセージが供えられてきた。京アニは、事件発生から1カ月が過ぎたことを節目として、今月25日で設置を終了すると表明していた。26日以降は第一スタジオ前や路上への献花を遠慮するよう求めている。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報