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【社会】

「なぜ守らなかったか真実話して」目黒女児虐待死 住民「気づいてあげられず」

船戸優里、雄大両被告と結愛ちゃんが暮らしていたアパート=東京都目黒区で

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 「パパ ママ もうおねがい ゆるして ゆるしてください」。親に許しを請う文章をノートに残し、わずか五歳で亡くなった船戸結愛ちゃん。事件発覚からちょうど一年半となる三日、母親の優里被告の裁判員裁判が始まる。近隣住民からは、なぜ虐待死が起きたのか、公判での真相究明を望む声が聞かれた。

発表会でお遊戯をする船戸結愛ちゃん=提供写真

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 八月下旬、一家が暮らしていた東京都目黒区のアパートは人けがなく、静まり返っていた。

 「ここでひどい虐待があったなんて…。全く気づいてあげられなかった」。近所の主婦(66)は部屋を見上げ、悔しそうに話した。

 継父の雄大被告から「しつけ」と称して殴られ、暖房や室内灯のない部屋で生活させられていたとされる結愛ちゃん。主婦は「お母さん(優里被告)には子どもを守ってもらいたかった。なぜ守らなかったのか、それともできなかったのか。法廷で本当のことを説明してほしい」と求めた。

 子育て中の主婦(40)は「自分がやっていることがしつけなのか虐待なのか、悩むことはある。優里被告がどのような思いだったのか知りたい」とつぶやいた。

 近くの男性(82)によると、事件直後のアパート前は、花やお菓子などの供え物が絶えなかったというが、今はひっそり。男性は「事件を忘れてほしくない」とした上でノートの記述に触れ、「どんな気持ちだったのかと思うと、いたたまれない。虐待で苦しむ子どもが少しでも減るよう、公判ではしっかりと原因究明をしてほしい」と願った。 (小野沢健太)

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