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【社会】

福島第一排気筒 やっと切断 「1日」が「1カ月」 工程見直し不可避

切り離され、地上に下ろされる福島第一原発排気筒の頂部(右)=1日午後3時32分(福島県浪江町から望遠レンズ使用、山川剛史撮影)

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 東京電力は一日、福島第一原発1、2号機原子炉建屋そばに立つ排気筒(高さ百二十メートル、直径約三メートル)の解体作業を続け、筒頂部から本体約二メートル分を輪切りにして大型クレーンで地上に下ろした。一日で終わるはずだった最初の切断に一カ月を要した。この間、機器の不具合が頻発。来年三月までに上半分の解体を目指すが、作業工程の見直しは避けられない。

 東電によると、八月三十一日午後七時半ごろ、筒頂部にクレーンで設置した切断装置の発電機が燃料切れで停止。代替の発電機も動かず、前日三十日朝から稼働していた切断装置は一時的に全電源を失った。

 翌一日午前六時前、別のクレーンで作業員三人が乗った鉄製のかごを高さ百二十メートルまでつり上げ、作業員が筒頂部の装置に乗り移って給油した。その後、発電機を再起動して午前十一時五十二分から切断を再開。装置に付いている回転のこぎりで七十センチほど残していた輪切り部分を、午後三時七分に切り終えた。

 切断装置と一緒に地上へ下ろした筒本体の重さは約四トン。今後、二〜四メートルのブロックに分けて高さを半分にする。別の装置で損傷が激しい鉄塔の支柱も切断する必要があるが、本番での使用経験はまだない。

 作業が難航した理由の一つは、回転のこぎりの刃の摩耗が東電の想定より早かったためという。筒本体は七割以上輪切りにすると、強度を保つために装置を外せず、刃の交換ができなくなる。東電は地上に下ろした筒本体の材質を分析し、今後の計画に役立てる。 (小川慎一)

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