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【社会】

関東大震災法要「悲劇語り継ぐ」  朝鮮人虐殺追悼文 都知事今年も送らず

関東大震災から96年となり、東京都慰霊堂で営まれた大法要=1日午前、東京都墨田区で

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 一九二三年の関東大震災から九十六年となった一日、犠牲者の慰霊法要や、震災時に起きた朝鮮人虐殺の追悼式が東京都墨田区の横網町公園で営まれた。小池百合子都知事は歴代知事が続けていた式への追悼文送付を今年も行わなかった。小池氏が追悼文を送らなかったのは三年連続。 (岡本太)

 式に先立ち、公園内の都慰霊堂で行われた法要で、長谷川明副知事が「震災によって奪われた多くの尊い命を深く哀悼し、天災の脅威を次の世代に語り継ぐ」などとする小池知事の追悼の辞を代読したが、朝鮮人虐殺への言及はなかった。

 法要には、昨年まで出席していた秋篠宮ご夫妻に代わり次女佳子さまが初めて参列された。

 式への追悼文送付は、歴代知事のもとで少なくとも二〇〇〇年代以降続いていたが、小池知事が一七年に取りやめた。小池知事は今年も「法要で震災で犠牲となったすべての人に哀悼の意を表している」として、追悼文を送らない考えを明らかにしていた。

 関東大震災の死者・行方不明者は約十万五千人。「朝鮮人が井戸に毒を入れた」などのデマが広がり、朝鮮人や中国人が虐殺された。

 虐殺犠牲者の追悼式には約七百人が参列した。日韓関係がかつてなく悪化する中、今回も追悼文を送らなかった都知事の姿勢を危ぶみ、「加害の歴史に目を向けるべきだ」などの批判が相次いだ。

 

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