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【社会】

目黒虐待公判「夫の暴力 容認」 結愛ちゃん診察 医師証言

 東京都目黒区で昨年三月、船戸結愛(ゆあ)ちゃん=当時(5つ)=が両親から虐待され死亡したとされる事件で、保護責任者遺棄致死の罪に問われた母親優里(ゆり)被告(27)の裁判員裁判が五日、東京地裁で開かれた。結愛ちゃんが東京への転居前に通っていた香川県の病院の医師が証人として出廷し「助けられるのは母親しかいなかった」と話した。

 証言によると、二〇一七年八月に診察した際、結愛ちゃんの左太ももにあざがあり「パパにされた」と言われた。結愛ちゃんに手を上げないよう優里被告と約束したが、九月の診察では「うそをつくから夫が手を上げた」と話したという。

 医師は「優里被告は夫の言うことを正しいと思い、暴力も容認していた」とし「結愛ちゃんはお母さんが大好きで、最後まで助けてもらえると思っていただろう。何とか守ってほしかった」とも述べた。

 検察側冒頭陳述によると、一六年十一月ごろから父親雄大被告(34)=傷害罪などで起訴=の暴行が目立つようになり、結愛ちゃんは一六年十二月と一七年三月に二度、香川県の児童相談所に一時保護された。一七年七月に二度目の保護が解除された後、優里被告に連れられて育児外来に通院するようになった。

 病院のカルテによると、結愛ちゃんは「お父さんのキックがいっぱいある。おなかもキックされたよ」と話していたという。

 結愛ちゃんは一八年一月に目黒区に引っ越し、同三月二日に亡くなった。弁護側は優里被告が雄大被告の「心理的DV(ドメスティックバイオレンス)」を受け、虐待を止められなかったと主張している。

 

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