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【社会】

よい仕事おこしネット 地域超え商談57件

福島県の曙酒造の酒かすを使い、静岡県の山本食品が製造するわさび漬けの試作品=よい仕事おこしネットワーク事務局の城南信用金庫提供

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 中日新聞社と福島民報社が五日に包括連携協定を結んだ「よい仕事おこしフェア実行委員会」による「よい仕事おこしネットワーク」は、昨年十二月に発足した。全国百三十五の信用金庫が参加。取引先企業などの商談を仲介し、これまで約十カ月で、五十七件を成立させている。 (森本智之)

 例えば、山本食品(静岡県三島市)と曙酒造(福島県会津坂下町(あいづばんげまち))が組んで、十月に発売するわさび漬け。曙酒造が醸造過程で生じた酒かすの活用を検討していたところ、「わさび漬けは酒かすを使う」と情報提供し、両社をつないだのがネットワークだ。

 リサイクル製品などを手掛けるトラスト企画(福島県いわき市)と水産卸売りの藤代商店(千葉県銚子市)が組み、廃棄していた貝殻の有効利用につなげた例もある。トラスト企画は福島県周辺から貝殻を仕入れて抗菌性の食器などを製造していたが、原発事故の影響などで貝殻の調達に困っていた。一方、藤代商店はお金を払って貝殻を処分していたため、提携で両社の課題が解決できた。

 信金は営業エリアが限定されており、他地域の企業との商談仲介は、従来は難しかった。「売りたい、買いたい、組みたいの情報を全国に広げられるのがネットワークの強みだ」と事務局の城南信用金庫(東京)の担当者は説明する。

 十月七、八日は東京で商談会「よい仕事おこしフェア」があり、初日にネットワークの記念イベントを開く。福島県出身の作曲家古関裕而(ゆうじ)さんの長男の正裕さんらによるライブを行う。福島の酒かすを使った山本食品のわさび漬けもフェアの会場で販売される。

◆福島の産業を元気に

<福島民報社の高橋雅行社長の話> 東日本大震災、原発事故から八年が過ぎた。福島にとって産業が元気になることは一番の活力となる。信用金庫の情報網を活用し、全国の地域との結びつきが生まれることで、福島にとどまっている企業の営みをより強固にできる。

◆新聞社と地域貢献を

<城南信用金庫の川本恭治理事長の話> 信用金庫は、ひとつひとつの規模は小さいが、全国津々浦々に拠点を持っている。地域に密着している自信はあるが、同じく地域に根差した活動をしている新聞社と一緒になることで、この上ない地域貢献ができるようになる。

◆地域から日本明るく

<中日新聞社の大島宇一郎社長の話> 中小企業の知見、情報が豊富な信用金庫との連携により、良い商品やアイデアをもっと世に出すお手伝いをしたい。紙面以外でもイベントや企画などで知恵を出し、地域から日本を明るく元気にできるよう連携協力を深めたい。

 

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