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【社会】

「人生のバトン引き継ぐ」 北海道地震1年 犠牲の44人悼む

北海道地震の発生から1年。土砂崩れで大きな被害を受けた厚真町吉野地区では、崩れた斜面の整備工事が進められている=6日午前(パノラマ写真、画像21枚を合成。ドローンから)

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 最大震度7を観測し、関連死三人を含む四十四人が死亡した北海道地震は六日で発生から一年となり、大規模な土砂崩れなどで三十七人が亡くなった厚真町には献花台が設けられ、被災地は追悼の祈りに包まれた。発生時間の午前三時七分には役場前で有志の町職員らがキャンドルをともし、黙とうをささげた。

 宮坂尚市朗(しょういちろう)町長は「亡くなった方々の冥福を祈り、復興の歩みを見守ってくださいと祈りをささげた。人生のバトンを受け継ぎ、強く生きていきたい」と語った。同日午前の記者会見では「新しい目標をしっかり組み立て、先人の苦労に応えるために、これからの令和という時代に、復興の歩みを進めてまいりたい」と決意を述べた。

 献花台は十九人が死亡した吉野地区と、役場前に設置。友人を亡くした同町の自営業森田正司さん(84)は吉野地区の献花台を訪れて手を合わせ「大切な人を失う災害が二度と起きてほしくないという気持ちで祈りました」と話した。町民らは正午のサイレンに合わせて黙とう。

 隣接する安平、むかわ両町と、液状化の被害に遭った札幌市は地震一年に合わせて防災訓練を実施。むかわ町の避難訓練に参加した深根由章(よしあき)さん(70)は仮設住宅から避難所へ向かった。「地震では自宅が全壊し、怖い思いをした。地震が再び起こったときに自分や家族の安全を守るため備えをしたい」と話した。

 道は午前十時に大規模地震が発生したとの想定で、同時刻に一斉に身を守る行動を取る訓練「シェイクアウト」を行い、自治体や学校、企業など十数万人が参加した。

 道内では厚真と安平、むかわの三町に五日時点で、百九十一世帯四百二十五人が仮設住宅に身を寄せる。行政が民間賃貸住宅を借り上げる「みなし仮設」や公営住宅で仮住まいを続ける被災者も多い。

北海道地震の発生時刻に、黙とうする厚真町の職員ら=6日午前3時7分、北海道厚真町役場で

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