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【社会】

北海道地震1年 「一日も早く元の生活に」 被災地包む祈り

北海道厚真町吉野地区に設けられた献花台に花を手向ける男性=6日

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 最大震度7を観測し、関連死三人を含む四十四人が死亡した北海道地震は六日で発生から一年となり、大規模な土砂崩れなどで三十七人が亡くなった厚真(あつま)町で献花台が設けられ、被災地は追悼の祈りに包まれた。発生時間の午前三時七分には役場前で町職員らがキャンドルをともし黙とうをささげた。

 宮坂尚市朗(しょういちろう)町長は記者会見で「新しい目標をしっかり組み立て、先人の苦労に応えるために復興の歩みを進めてまいりたい」と決意を述べた。

 献花台は十九人が死亡した吉野地区と、役場前に設置。友人を亡くした同町の自営業森田正司(ただし)さん(84)は吉野地区の献花台を訪れて手を合わせ「大切な人を失う災害が二度と起きてほしくないという気持ちで祈りました」と話した。午後には地震で本堂が損壊した専厚寺の庫裏で合同法要が営まれ、遺族ら約百二十人が犠牲者を悼んだ。

 隣接する安平(あびら)、むかわ両町と、液状化の被害に遭った札幌市は地震一年に合わせて防災訓練を実施した。

 安平町の式典では及川秀一郎(しゅういちろう)町長が「被災者一人一人の要望を聞き、一日も早く元の生活に戻れるようサポートしていきたい」と述べた。

 道は午前十時に大規模地震が発生したとの想定で、同時刻に一斉に身を守る行動を取る訓練「シェイクアウト」を行い、自治体や学校、企業など十数万人が参加した。道内では厚真と安平、むかわの三町に五日時点で、百九十一世帯四百二十五人が仮設住宅に身を寄せる。行政が民間賃貸住宅を借り上げる「みなし仮設」や公営住宅で仮住まいを続ける被災者も多い。

 

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