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【社会】

川口の高1男子自殺 いじめで3度自殺未遂「教委はウソつき」

 中学時代、いじめを苦に三度自殺未遂し、障害を負った埼玉県川口市の高校一年男子生徒が、七日深夜から八日未明の間に自殺を図り死亡したことが、遺族らへの取材で分かった。遺族らによると、男子生徒は市立中学時代のいじめが解決しないことを悩んでいたといい、自室から「教育委員会は大ウソつき」「今度こそさようなら」などと書いたノートが見つかった。

 亡くなった男子生徒は、小松田辰乃輔(しんのすけ)さん(15)。

 遺族らの話によると、小松田さんは七日深夜から八日午前一時ごろの間に、泊まっていた市内の祖父母宅からいなくなった。八日午前一時二十分ごろ、近隣マンションの敷地内に倒れているのが見つかり、間もなく死亡した。最上階から飛び降りたとみられる。

 ノートは小松田さんが祖父母宅からいなくなった後、母親が小松田さんの自室から見つけた。

 遺族らによると、小松田さんは市立中学校へ入学間もない二〇一六年五月ごろから、サッカー部内で悪口や仲間外れ、かばんをスパイクで踏み付けるなどのいじめを受けた。

 同年九月初めに担任へ手紙でいじめを訴え、一部の生徒は謝罪したが、学校はいじめとして扱わなかった。小松田さんは同月十九日に自宅で首をつり、救急搬送された。その後も学校や市教委が解決へ動かないことに失望し、飛び降りなど二度の自殺を図り、脚に重い障害を負ったという。

 市教委は、最初の自殺未遂があった一年二カ月後の一七年十一月にいじめの有無などを調べる第三者委員会を設置したとするが、小松田さん側は知らされていなかった。審議状況の説明や事情聴取も、現在まで一切ないという。

 進学した高校には欠席せず通っていたが、親族の一人は「中学時代のいじめや市教委にうそをつかれたことが常に頭から離れず、苦しんでいた。悔しい」と話した。 (柏崎智子)

 

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