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【社会】

「電車まだ乗れない」 タクシー、バス乗り場 長い列 台風15号

長蛇の列ができたJR津田沼駅周辺=9日午後0時45分、千葉県習志野市で、本社ヘリ「あさづる」から

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 台風15号は九日早朝、強い勢力を保ったまま千葉市付近に上陸し、大雨と暴風が各地に爪痕を残した。首都圏のJR東日本の在来線は大半の路線で同日始発から運休し、私鉄各線も運転見合わせが相次ぐなど、週明けの通勤や通学の足を直撃した。

<都内>

 新宿駅ではJR東日本が運転開始を予定していた時刻を過ぎても運転見合わせが続き、改札外にはスマートフォンを見ながら運行開始を待つ人の姿が目立った。

 強風で吹き飛ばされた落ち葉がぬれた路上に広がる品川駅では、電車の運転再開を待てない通勤客らがタクシーやバス乗り場に行列をつくった。

 会社の研修に向かう途中という北海道佐呂間町の会社員木幡凌士さん(23)は、品川駅高輪口のタクシー乗り場で「三十分くらい待っているが、まだ乗れない」とあきらめ顔だった。

 東京都立川市のJR立川駅では午前七時すぎ、都心に向かう中央線の上りが運転を再開。改札前は中央線の下りや南武線、青梅線の電車を待つ人たちで混雑した。東京都八王子市内の会社に出勤するため電車を待っていた立川市の会社員広瀬真由さん(21)は「道路に折れた木の枝が散乱していて台風のすごさが分かった」と話した。(梅野光春、服部展和、松尾博史)

◆風にあおられ壁に激突 世田谷・女性死亡

 九日午前五時二十五分ごろ、東京都世田谷区大原二の路上で「女性が倒れている」と通行人から一一〇番があった。女性は病院に搬送されたが、間もなく死亡が確認された。警視庁北沢署は女性が歩行中に台風にあおられ、建物の外壁に頭をぶつけて死亡した可能性があるとみて調べている。

 署によると、死亡したのは、同区の五十代女性とみられる。近くの防犯カメラには女性が強い風雨にあおられ、スーパーマーケットの外壁に頭をぶつけて倒れる様子が写っていた。遺体に目立った外傷はなかった。署が女性の身元と詳しい状況を調べている。

◆ゴルフ練習場ネット、住宅街覆う

<千葉>

 千葉県市原市消防局によると、九日午前四時二十五分ごろ、同市五井のゴルフ練習場の柵とネットが強風で隣接する民家に向かって倒れた。住人の二十代女性が一部倒壊した家屋の下敷きになり、救助されたが重傷という。他の民家も屋根などが損壊した。

 自宅の屋根が壊れたという高校三年、松山優登さん(17)は「二階にいて、すごい暴風の後に『ガッシャーン』という大きな音がしたので外を見ると、ゴルフ練習場の柵が倒れていた。目の前にぐにゃぐにゃに曲がった鉄骨があり、怖かった」と振り返った。

 千葉市消防局によると、千葉市内では同日午前十時半時点で、窓ガラスの破損や屋外での転倒などにより、男女十三人がけがを負った。君津市役所によると、市内でトラック二台が強風にあおられ横転し、運転手計二人が救急搬送された。

 市原市役所では、第二庁舎北側の正面玄関付近の大型窓ガラス三枚が強風で割れたほか、南側の窓ガラス六枚の破損が見つかった。

 JR総武線の東千葉駅(千葉市中央区)では駅舎の屋根の一部が吹き飛び、ホームの屋根や架線に引っ掛かった。JR東日本が復旧工事に当たっている。 (太田理英子、山口登史、中谷秀樹)

台風15号の影響で、屋根が吹き飛んだJR東千葉駅=9日午前

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<神奈川>

 JRや私鉄、市営地下鉄など多くの路線が乗り入れる横浜駅では早朝から利用客が詰めかけ、改札前に長い列ができた。

 JR改札前の行列に並んでいた横浜市旭区の会社員、田辺信二さん(67)は「都内に向かう電車がどれか動いたら、乗り込みたい。早く職場に着きたい」と話した。

 神奈川県各地の消防などによると、県内ではこれまでに七人がけがを負った。

 横浜市緑区では、自宅で就寝中の女性(43)が、窓を破って飛び込んできた小屋の柱にあたり、額などに軽傷。

 川崎市中原区では五十代男性が風によりドアに指を挟まれ、軽傷を負った。相模原市では、避難所に向かっていた八十代男性が転倒して頭部に軽傷を負った。 (丸山耀平、土屋晴康)

 

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