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【社会】

最強級台風15号直撃 JR在来全線が計画運休 首都圏混乱

山手線の運転再開を待つ乗客ら=9日午前9時39分、JR品川駅で(松崎浩一撮影)

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 強い台風15号は九日午前五時前、千葉市付近に上陸した。関東を通過して茨城県付近から東北沖に進んだ。上陸直後の中心気圧は九六〇ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は四〇メートルで、関東に上陸した台風としては統計開始から最強クラスとなった。

 気象庁によると伊豆諸島・神津島で八日夜に最大瞬間風速五八・一メートル、九日未明に千葉市で五七・五メートル、羽田空港で四三・二メートル、神奈川県三浦市で四一・七メートルを観測し、それぞれの地点で観測史上の最高値を更新した。静岡県伊豆市では九日未明、一時間に一〇九・〇ミリの猛烈な雨が降り、早朝までの二十四時間降水量が四四〇ミリを超えた。

 九日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は東北三〇メートル(四五メートル)、関東二五メートル(三五メートル)。波の高さは関東、東北七メートル。今後十日正午までの二十四時間予想雨量は東北八〇ミリ。台風が千葉県に上陸するのは統計開始から九回目。二〇一六年八月、強い台風9号が館山市付近に上陸して以来。

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◆1人死亡 けが30人超 93万軒停電

 首都圏は九日、台風15号が直撃し、週明けの通勤、通学が乱れ、市民生活が大きく混乱、企業活動にも影響した。JR在来線は始発から全線で「計画運休」となり、私鉄や地下鉄でも運休する路線があり、交通網が広範囲にストップした。東京都世田谷区では、強風にあおられたとみられる五十代女性が死亡。けが人は各地で三十人以上となり、建物の被害も続出、停電も九十万軒以上で発生した。東京湾では船舶の漂流も相次いだ。

 台風15号は八日から九日にかけて関東を通過。九日午前五時前には千葉市付近に上陸した。関東南部では記録的な暴風となった。

 JR東日本は八日夕、台風で影響がある範囲が広く、台風通過後の点検作業が必要だとして九日の計画運休を決定。当初は再開を午前八時ごろとしていたが、山手線は倒木のため、午前十時十五分ごろまでずれ込んだ。正午までに多くが再開したが、一部で見通しが立たない路線もある。首都圏の計画運休は昨年九月三十日にも台風の接近に伴い実施された。

 千葉県内でけが人が続出。市原市では、ゴルフ練習場のポールがネットごと倒れ、直撃した住宅の二十代女性が一時閉じ込められた。胸などを打って重傷とみられる。千葉市では窓ガラスが割れたりシャッターが壊れたりして約十人、館山市や周辺の自治体でも十人以上のけが人が出た。茨城県で少なくとも七人、神奈川県では避難所に向かう人など六人、静岡県でも五人がそれぞれけがを負った。

 東京消防庁によると、東京都武蔵野市の住宅では、天井の一部が九十代の女性の頭に当たり、軽傷。管内で建物の床下浸水や道路冠水なども約三百五十件確認した。東京電力によると、停電は九日朝、千葉、神奈川県などで約九十三万軒。

ゴルフ練習場のネットが倒れ支柱が住宅を直撃=9日午前11時21分、千葉県市原市で、本社ヘリ「あさづる」から(岩本旭人撮影)

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