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【社会】

台風15号 成田空港1.4万人足止め

ゴルフ練習場のネットが倒れて支柱が住宅を直撃した=9日、千葉県市原市で、本社ヘリ「あさづる」から

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 最強クラスの台風15号が直撃した首都圏では九日午後も、成田空港が一時「陸の孤島」になり、旅行客でごった返すなど、交通の乱れが続いた。台風は送電の鉄塔をなぎ倒し、停電も続く。けが人は各地で相次いだ。 (小沢伸介、山口登史、丸山将吾、太田理英子)

 成田空港には、台風が通過した午前九時以降、飛行機が続々と到着。だが、周辺の鉄道やバスが運休したため、孤立状態に。成田国際空港会社(NAA)によると、午後十時半時点で約一万四千人が足止めされた。

 NAAは、空港で一夜を明かす利用客らに、水やクラッカーのほか寝袋も配布。台風の影響で着陸が遅れた便などに対応するため、滑走路の運用時間を午前一時まで二時間延長するとした。

 第一旅客ターミナルビル一階には、高速バスやレンタカーのカウンター前に並ぶ人や、地下の鉄道駅に向かう長い行列が交錯。「この列は何?」と右往左往する人もいた。タイから帰国した東京都国立市の夫婦は「電車とバスが再開されたが、行列が動かず乗れそうにない。成田のホテルも全て埋まっており、もう空港に泊まっていくしかない」と途方に暮れた様子。ブルネイ帰りの東京都葛飾区の保科周さん(80)は「来年の東京五輪でこういうことになったら致命傷。アクセスの問題も考えてほしい」と嘆息した。

 台風の進路となった千葉県内の被害は大きく、市原市のゴルフ練習場では鉄製の柵とネットが民家約十軒に覆いかぶさるように倒れ、民家の住民の二十代女性が一部倒壊した家屋の下敷きに。一時間後に救助され、命に別条ないという。

 また、市原市の山倉ダムでは同日午後一時ごろ、水面に浮かぶ太陽光発電パネル約五十枚が焼けた。県警や消防によると、強風にあおられ、折り重なることでショートを起こしたとみられる。県によると、同ダムにはパネル約五万一千枚が浮かび「水上の発電設備としては日本最大」という。

配布された寝袋を使って横になる成田空港の利用客=9日夜

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