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【社会】

全展示の再開目指し参加作家ら企画始動 あいちトリエンナーレ

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 愛知県で開催中の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の参加作家らが十日、日本外国特派員協会(東京都千代田区)で会見した。慰安婦がモチーフの少女像などをめぐって中止された「表現の不自由展・その後」を含め、これまで中止・変更された全展示の再開を目指すプロジェクトを始めると発表した。

 これまで個別に発言してきた三十四組の作家が連帯。プロジェクト名は「ReFreedom Aichi」。今後は作家の立場で、行政や運営側に提案や交渉をしていく。たとえば再開を望む観客の声を可視化するため、展示中止の部屋の扉に観客の思いを書いた付せんを張る▽抗議電話を作家自身が受けるコールセンターを設立し、「公共とは何か」を考える−などの企画をしているという。

 参加作家の小泉明郎さん=写真(右)=は「表現の自由は、言論の自由や、知る権利に直結する。大勢の命が犠牲となって成立した自由や権利が崩壊するかどうか、今が分岐点だと思う」と語った。

 不自由展に出品した「Chim←Pom」の卯城(うしろ)竜太さんは「他人の考えを強要されないためには、自分で見て、考えて、表現や表明をするところからしかありえない」と指摘。「問題解決には展示再開しかない。表現の自由を自分たちの手でつくらなければと思っている」と述べた。

 活動資金のために広く寄付を募るクラウドファンディングも行っている。トリエンナーレの会期は十月十四日まで。

 

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