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【社会】

全面復旧「あと1週間超」 千葉停電なお19万戸

 台風15号の影響による千葉県内の停電に関し、菅原一秀経済産業相は十三日の閣議後会見で、「おおむね一両日中に復旧する」と述べた半面、一部の地域では「被害が激甚化しているところもあり、あと一週間あるいはそれを上回る」との見通しを示した。全面復旧に向けた詳細な見通しは十三日夕、東京電力が発表するとした。 (石川智規)

 菅原氏は、経産省内に停電被害対策本部を設置したことも発表。「影響を的確に把握し、全面復旧に力を入れる」と説明した。

 関係省庁と連携し、病院や介護施設、幼稚園や保育園などに電源車をさらに配置するほか、上下水道や通信設備の復旧にも当たる。

 また、東電が当初示した復旧情報が実際には後ずれしていることについて「思った以上に被害状況が激しい」と理解は示しつつ、「発表から延びたことにより住民がフラストレーションを高めている。原因を究明し、今後の発表体制を考えていきたい」と検証作業を進める考えも示した。

     ◇

 台風15号による大規模停電で、千葉県では発生から五日目の十三日も午前十一時現在で約十九万五千戸の停電が続いた。東京電力は作業を急ぐが、十二日中の全域復旧を見込んでいた千葉市で依然約一万六千戸が残るなど遅れている。県によると、約二万七千戸が断水。県内の農林水産業の被害額は約百九十三億円で、さらに増える可能性もある。市民生活や地元産業に深刻な影響が出ている。

 南房総、館山両市では約一万八千戸が、市原市も一万戸以上が停電。県によると、農林水産業被害の内訳は、ビニールハウスなど施設が百三十六億円、トマトやニンジン、梨など作物が四十八億円。断水が多いのは南房総市の約六千八百戸など。復旧した地域で一斉に水が使われて需給バランスが崩れ、新たな断水が起きた例もあった。県は停電が解消しても当分の間は節水するよう呼び掛けている。

 約四千戸が断水している県東部の多古町では、地下水を井戸でくみ上げるポンプが停電で動かないため水が供給できない状態が続いており、自衛隊が給水活動している。

 この他、飲料水入りのペットボトルを配っている自治体もあるが、通信環境が悪く、住民に情報が伝わりにくいという。

 また、台風が通過した九日から運休が続いていた房総半島海沿いのJR内房線や外房線の一部区間は十三日、運転を再開。房総半島内陸部の久留里線は倒木の影響で運休が続いている。

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