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【社会】

復旧なお2週間程度 東電発表、千葉停電16万8000戸

停電が続く千葉県富津市=13日午後7時29分、本社ヘリ「あさづる」から(坂本亜由理撮影)

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 台風15号による大規模停電で、東京電力パワーグリッド(PG)は十三日、千葉県内全域での停電復旧はおおむね二週間以内になるとの見通しを明らかにした。一部地域は被害が甚大で、全戸で完全復旧と言えるまでには「二週間を超えるかもしれない」とした。市民生活に重大な影響を及ぼす停電はさらに長期化。東電PGは「台風の規模が今まで以上に大きかったことを考慮に入れず、過小な想定をしてしまった」と釈明した。

 経済産業省は、台風15号の影響で、千葉県を中心に電柱二千本が倒壊や損傷したと推計した。千葉県によると、停電が続く君津市の特別養護老人ホーム(特養)の入所者女性(82)が十二日、熱中症の疑いで死亡した。停電に伴う熱中症疑いの死者は三人となった。

 東電PGの金子禎則(よしのり)社長は「多くの方に不便と心配をおかけしおわびする」と謝罪した。十三日午後十時半現在、約十六万八千戸が停電。復旧に時間がかかるのは、経験したことのない規模の倒木で伐採や修復に時間を要し、設備が多数損壊しているためとした。

 東京電力は、電力会社に追加の人員派遣を要請し、これまでの一万一千人から一万六千人態勢にする。復旧時期は三段階に分け、千葉市や市原市は三日以内、東金市や君津市は一週間以内、最も被害が深刻な南房総市や館山市は二週間以内とした。

 県によると、君津市の特養で女性が死亡したのは十二日。施設内は停電後しばらくエアコンが使えなかった。大規模停電中、南房総市と市原市でも男女計二人が熱中症疑いで亡くなっている。

 断水が続くのは約二万九千戸。復旧した地域で一斉に水が使われて需給バランスが崩れ、新たな断水が起きた例もあった。県は停電が解消しても当分の間は節水するよう呼び掛けている。

◆新島村観光地も 復旧めど立たず

 東京都内の島しょ部でも一時、水道や電気が止まった。都によると十三日現在、ライフラインはほぼ復旧。だが、式根島などまだ詳しい被害状況の調査ができていないところもある。

 新島村では、新島だけで住宅八百二戸のうち一部損壊も含めると四百四十一戸が被害を受けた。電柱が倒れたりして一時停電していたが、現在は電気や水道はほぼ復旧したという。

 被災した温泉施設やガラスアートセンターは、復旧のめどが立っておらず、キャンプ場も閉鎖している。

 大島町の住宅被害も百五十〜二百戸ほどに及ぶとみられる。町消防本部の職員は「五十年住んでいるが、体験したことのない強い風だった」。住民の一部は避難を余儀なくされているという。 (中沢誠)

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