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【社会】

停電続く館山・南房総 NPOが医師派遣、避難所へは物資も

安房地域医療センターのスタッフらと協力し、けが人の手当てをするピースウィンズ・ジャパン派遣の医師ら=千葉県館山市で(ピースウィンズ・ジャパン提供)

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 台風15号による千葉県の大規模停電は依然として、全面解消への道筋がはっきり見えない。一方で、支援の輪は広がりつつある。広範囲で停電が続く千葉県館山市と南房総市には、国内外の災害地で人道支援に取り組んでいるNPO法人ピースウィンズ・ジャパン(本部・広島県)がスタッフを送り込み、医療と物資の二本柱の支援活動を本格化させた。 (堀場達)

 十二日以降に医師二人、看護師一人を含む八人のチームが現地入りし、千葉県南部の災害拠点病院「安房地域医療センター」(館山市)での診療や、避難所を回って被災者からニーズ(要望)の聞き取り、物資の搬入を進めている。

 昨年の西日本豪雨でも被災地に入った町(まち)浩一郎さん(43)は「道路が各地で寸断された西日本豪雨と比べ、避難所を回りやすい」としつつ、状況が刻一刻と変わることや、地区や避難所ごとのニーズが異なると指摘。初めて被災現場に派遣された松永淳子さん(31)は「ある小学校の避難所では水があり、お風呂にも入れたが、別の避難所では『おしぼりがほしい』と切実な声を聞いた。本当に必要な手助けをしたい」と話す。

 避難所の一つでは、災害用の寝具が確保されておらず、床にタオルケットを敷いて横になる避難者もいたという。特に高齢者の場合、硬い寝床を使うと、体を痛めたり、褥瘡(じょくそう)(床ずれ)を発症したりするため、町さんらは近くのホームセンターでマットや段ボールベッドを買い求め、この避難所に届けた。

 台風襲来の八日以来、避難所生活を続ける男性(85)は「昨日までゴザを敷いて寝ていた。少し楽になる」と笑顔を見せた。ピースウィンズ・ジャパン専属医師の坂田大三さん(37)は「熱中症のほか、壊れた建物などのがれきをどかそうとして、けがをして運ばれてくる人が多い。まだ気は抜けない」と話した。

 

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