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【社会】

大雨に備え、大工ら奮闘 千葉ボランティア本格化

台風15号で破損した屋根にブルーシートを張る鈴木勇さん(右)ら=14日午前、千葉県南房総市和田町で

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 台風15号で被害を受けた千葉県内の自治体で三連休初日の十四日、ボランティアの活動が本格的に始まった。少子高齢化が深刻な南房総市では、五十五人が参加。県内では十五日から十六日にかけて大雨になる恐れがあり、ボランティアは屋根の修復などに汗を流し、備えを急いだ。 (山口登史、写真も)

 南房総市のボランティア窓口には、午前九時の受け付け開始とともに希望者が次々と集まった。非番の消防士や高校生、会社員ら年齢や職種は多種多様だ。

 ボランティアを依頼する大半は、六十五歳以上。大工で防災士の鈴木勇さん(70)=茨城県結城市=ら三人は、刈込(かりこみ)冨紀さん(83)の自宅でトタン板の撤去とブルーシート張りをした。鈴木さんが骨組みの劣化具合などを判断し、同行の二人に指示。強い日差しの中、ブルーシートを固定した。

 南房総市出身で横浜市南区の会社員石井祥真(しょうま)さん(40)は「実家は昨晩に通電したので、ましな方。ふるさとの復興が第一」と、土のうの位置を調整した。一人暮らしの刈込さんは「周りは高齢者ばかりで作業もできないので、本当に助かった。これで雨もしのげる」と感謝していた。

 市内の一部では午後ににわか雨が降り、住民が被災住宅の室内に駆け込んだ。約六時間の活動を終えた鈴木さんは「この先いつ雨が降るのか。心配でならない」とつぶやいた。

 同市ではこの日、午後四時までにボランティアの依頼が約百十件あった。市の担当者は「市内ではまだ電話もかけられない住民も多い。支援の依頼はさらに増えるはず」とみている。

※詳細は県社会福祉協議会ホームページ(http://www.chibakenshakyo.com/index.php)から確認できる。

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◆倒木など影響 停電一時増加

 台風15号による千葉県の大規模停電は復旧作業で減少しているが、一時的に停電が増えることもある。

 十四日午後七時時点で、千葉県内の停電は約十三万九千六百戸だったが、三時間後の同十時では約十四万三千百戸に増加。いったん電気が復旧し、また停電している民家や施設がある。

 東京電力パワーグリッド千葉総支社によると、送電ができた後、電線近くに倒木が危険な状態で見つかることがあり、南房総市などで安全確保のため自主的に送電を止めたという。

 別の場所では、これまで送電が可能だった場所でも、新たに倒木が起きて送電を止めた。広報担当者は「改修に全力をあげているが、今後も数字が前後する可能性がある」と話した。

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◆きょう夜から激しい雨の恐れ

 気象庁は十四日、千葉県では前線や熱帯低気圧が南から接近するため、十五日夜遅くから十六日にかけて大雨になる恐れがあると発表した。一時間に三〇ミリ以上の激しい雨が降る所があるとみられ、落雷や突風、ひょうにも注意が必要。

 十五日午後六時までの二十四時間予想雨量は多い所で三〇ミリ。その後、十六日午後六時までの同雨量は一〇〇〜一五〇ミリ。土砂災害や低地の浸水、河川の増水が起きる可能性がある。

 

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