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【社会】

台風被害の君津、22日に市議選 避難所の施設で期日前

千葉県君津市の「清和行政センター」に設けられた市議選の期日前投票所=19日

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 台風15号で大きな被害が出た千葉県君津市で二十二日、任期満了に伴う市議選(定数二二)が投開票される。同市では二十日午前八時時点で約千七百戸が停電。延期を求める声もあったが、市選挙管理委員会は議会の空白を避けるため、予定通りの実施を決めた。自粛ムードも漂う中、多くの陣営が選挙カーでの名前の連呼を控えるなど静かな選挙戦となっている。

 公選法は、市町村議会の選挙は任期満了日前の三十日以内に行うと定めている。君津市議の任期満了日は二十七日で、市選管は今回の日程を今年三月に決定。市内では停電に加え、千戸以上の建物被害も確認されたが「重要な案件が起きたときに議員がいないのは問題」として延期せず、十五日に告示した。

 市選管によると、期日前投票所となっている「清和行政センター」は停電地域にある。センターが入る施設には避難所が設置され、水や食料の配布も続く。現在は電源車が配備されているが、期日前投票が始まった当初は発電機でパソコンなどの電力を賄っていた。

 二十六カ所の投票所のうち、投開票日までに復旧しなかった所は発電機や電源車で対応する。事務作業に当たる職員不足も見込まれ、他の自治体から応援を受ける予定だ。

 ある候補の選対関係者は異例の選挙戦に「初めての経験。市民の声や雰囲気を見ながら活動している」と明かす。二十五人の立候補者の多くが、拡声器の使用を控えたり支援者への電話連絡を取りやめたりしているという。

 携帯電話の充電に訪れたついでに期日前投票を済ませたという七十代の女性は「停電と断水が続いて今は自分のことで精いっぱい」と疲れた様子。「選ばれた議員にはこういうことが二度と起きないよう対策を考えてほしい」と注文を付けた。

 

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