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【社会】

風雨警戒 復旧急ぐ 千葉の被災地、台風17号に備え

棟瓦がはがれた屋根にブルーシートを張り、土のうを載せる建築作業員ら=21日、千葉県八街市内で

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 台風15号の影響で甚大な被害を受けた千葉県内では二十一日、台風17号の接近に備え、各地で建築作業員や自衛隊員らが損壊した屋根や外壁の応急措置に追われた。一方、家屋に倒れた樹木の撤去が進まず、雨漏りの対策が遅れた地域もあり、住民は不安やいらだちを募らせていた。

 同県八街市では、朝から市が県を通じて派遣した建築作業員らが一人暮らしの高齢者宅を一軒ずつ訪問。強風で屋根の棟瓦などがはがれ落ちた無職女性(75)宅では、作業員六人が屋根にビニールシートをかぶせて粘着テープで固定、土のうを手際良く載せていた。

 九日の台風直撃時に雨漏りしたといい、一階居間の天井は縦二メートル、幅三メートルがはがれ落ちた状態。「次の台風でまた瓦がはがれるかもしれず、心配で支援を頼んだ。これでしのげそう」と安堵(あんど)した表情を見せた。

 一方、山武市沖渡では、民家三軒に直撃したヒノキの倒木がようやく撤去された。住民によると、撤去を巡って地主や市との交渉が難航し、損傷した家屋への措置はまったくできていなかった。

 撤去後、すぐに業者が来て屋根にブルーシートを張っていったが、玄関の屋根が崩れるなどした住民の中村定治さん(80)は「やっと雨漏りの対策ができるけど、もう遅い」と憤る。先週の大雨もあり、一階天井はすでにカビだらけ。「とてもじゃないけど、もう住める状態ではない」

 二階寝室に倒木がめり込んだという隣の女性宅でも、床が腐り始めていた。女性は「木をどかせられずどうしようもなかった。これから降る雨が心配」と不安をのぞかせた。 (太田理英子、丸山将吾)

 ◇ 

 台風15号で大きな被害を受けた千葉県内の停電は二十一日、ピーク時の約六十四万戸から1%以下に減少したものの、なお約三千六百戸で続いた。東京電力は二十七日の復旧を見込んでいる。

 東電によると、二十一日午後六時現在の千葉県内の停電戸数は、南房総市約千三百戸、市原市、鋸南町各約八百戸、鴨川市約四百戸など計約三千六百戸。千葉県によると午後四時現在、約千五百戸で断水が続いている。

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