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【社会】

台風被災2週間 千葉停電なお2300戸

台風15号の影響で屋根や壁が壊れた家屋と積み上げられたがれき=22日午後、千葉県鋸南町で

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 東京電力は二十二日、台風15号のため千葉県内で続く大規模停電について、同日午後十時現在、八市町の計約二千三百戸で停電が続いていると発表した。ピークは台風が上陸した直後の九日午前八時時点の約六十四万一千戸で、発生から二週間で数字上は99・6%が復旧した計算になる。

 同社は高圧線に電流が通ることを復旧とみなしている。ただ、停電解消地域となっても、電柱から各住宅につなぐ引き込み線の障害などで、電気が利用できない可能性があるという。停電が残るのは南房総市の千戸、鋸南(きょなん)町の五百戸、市原市の四百戸など県南部や内陸部の地域。 (中谷秀樹)

◆住宅被害見えぬまま

 台風15号による千葉県の被害は二十三日で発生から二週間。停電はピーク時の約六十四万戸から減少したものの、二十二日午後十時現在、なお約二千三百戸で続く。住宅被害は県が把握しただけでも一万戸を超え、さらに増える見込み。修理業者の手は足りず、住民は生活再建を見通せないまま、日本列島への接近が予想される台風17号への対応にも追われた。

 住宅被害は県の集計で約一万一千七百戸だが、被害の大きかった房総半島南部の館山市などでは確認が進まず、一部しか含まれていない。

 館山市船形地区では二十二日午後、地元の消防団が被害状況を調査。海岸近くの路地を数人ずつに分かれて約一時間半歩き、空き家を含む約四百三十戸の半数で、瓦が飛ぶなどの被害を確認した。団員の長谷川修平さん(28)は「お年寄りが多い地域なので、がれきの片付けなどを支援したい」と語った。

 館山市役所では二十二日も臨時に設けた罹災(りさい)証明書の窓口に列ができた。市によると、ここ数日は一日百件以上受け付けているという。鉄工所を経営する須藤孝信さん(77)は「工場は一部損壊し、納期に間に合うかどうか。自宅は二階の屋根がなくなり、今は台所で寝ている」と話した。

 千葉県では台風17号の列島接近に伴って、二十二〜二十三日は雨や強風の予想で、ブルーシートを張り直す住民の姿も。約二十棟のビニールハウスが壊れた八街市の農業三須裕司さん(72)は「作業場の屋根も飛び、ブルーシートで覆った状態。これ以上悪くなったらどうすればいいのか」と不安そうだった。

 海岸で土のうを作っていた館山市の七十代女性は「雨と風に備えて近所の分を手伝っている。重くて大変」と汗をぬぐった。

 

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