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【社会】

かんぽ不正 NHK報道巡り厳重注意 経営委、郵政抗議受け

NHK放送センター=東京都渋谷区で

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 かんぽ生命保険の不適切販売を報じた昨年四月のNHK番組をめぐり、NHK経営委員会(委員長・石原進JR九州相談役)が十月、日本郵政グループからの申し入れを受け、NHKの上田良一会長を厳重注意していたことが二十六日、分かった。NHKは当初予定していた続編の放送を見送っており、郵政側の抗議が影響した可能性がある。

 NHKは昨年四月二十四日の「クローズアップ現代+(プラス)」で、郵便局員による不適切な保険販売の実態を放送した。関係者によると、NHKは続編を放送するため、昨年七月上旬に契約者や郵便局員に情報提供を呼び掛ける動画をネット上に投稿した。この動画について郵政側は上田会長に文書で「犯罪的営業を組織ぐるみでやっている印象を与える」として削除を申し入れた。

 この過程で番組幹部は郵政側に「番組制作と経営は分離されており、会長は番組制作に関与しない」と説明。郵政側はこの発言を問題視し、「放送法で番組制作・編集の最終責任者は会長であり、NHKでガバナンスが全く利いていないことの表れ」と主張。上田会長に文書で説明を求めた。

 一方、NHKは続編の放送を見送り、情報提供を呼び掛ける動画も削除した。

 NHKからの回答がなかったため、郵政側は昨年十月、経営委にガバナンス体制の検証を文書で要求した。経営委は、番組幹部が番組制作の責任は会長にないと説明したことは誤りと判断し、上田会長に「ガバナンス体制の強化」の名目で厳重注意した。上田会長も十一月、番組幹部の発言について「説明が不十分だった」と郵政側に回答したという。NHKは「自主自立や番組編集の自由を損なう事実はない」(広報部)としている。

 

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