東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 紙面から > 9月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

原発関連工事で売上高6倍 関電から受注 建設会社

 関西電力の八木誠会長(69)らが関電高浜原発が立地する福井県高浜町の元助役森山栄治氏(今年三月に九十歳で死亡)から金品を受領していた問題で、森山氏に約三億円を提供した地元の建設会社は、原発関連工事の受注により、売上高を急増させ、二〇一三年八月期から五年間に少なくとも約六倍伸ばしたことが分かった。

 経済産業省は二十七日、電気事業法に基づいて関電に対し類似事案の有無について報告を命じた。公益事業を担う大手電力会社が起こした今回の事案を問題視し、徹底調査などを求めており、関電側の対応が注目される。

 建設会社は一九八一年設立の「吉田開発」。信用調査会社によると、二〇一三年八月期の売上高は三億五千万円だったが、一五年八月期は十億円を超え、一八年八月期には二十一億円を上回った。関電の原発関連工事が業務の多くを占め、工事経歴書によると、一五〜一八年に高浜原発や大飯(おおい)原発(福井県おおい町)の関連工事を少なくとも二十五億円受注していた。他に調査会社が把握していない売り上げが存在する可能性もある。

 高浜町の元町議の男性は「吉田開発と森山さんの関係は地元では有名だった。森山さんがいなければ吉田開発は関電関係の工事をここまで受注できなかっただろう」と証言する。

 吉田開発から森山氏に対しては、工事受注に絡む手数料として約三億円が流れていたことが税務調査で判明。さらに森山氏が関電役員らに多額の金品を送っていたことが確認された。森山氏は調査に対し「関電にはお世話になっているから」と説明していた。

 二十七日に記者会見した関電の岩根茂樹社長(66)は「(森山氏が吉田開発に)関連しているとの認識はあった」と話した。

写真
 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報