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【社会】

<ラグビーW杯>共にアンセム まるでホーム 子どもたち 歌でもてなし

ウルグアイのガミナラ主将(右)と握手する青木創太君=25日、岩手・釜石鵜住居復興スタジアムで

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 「ホームゲームのつもりで戦ってほしい」。ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会では、試合前に選手たちが歌う国歌などのアンセム(曲)を、一緒になって歌う子どもたちがいる。練習を重ね、歌詞を覚えた児童も。「信じられない」。大会公式ツイッターが驚きとともに伝えた心を打つ「おもてなし」。海外のファンは称賛する。 

 ウルグアイが前回大会で大敗したフィジーに雪辱を果たした釜石鵜住居(うのすまい)復興スタジアム。試合後、ウルグアイのガミナラ主将は記者団にこう切り出した。「マスコットキッズが、スペイン語で最後まで歌ってくれた。すごくびっくりしたし、本当にうれしかった」

 たたえられたのは、試合前のセレモニーで選手と並んだマスコットキッズ、青木創太君(8つ)=東京都。ウルグアイ代表を担当することが決まると「一緒に歌えば、自分の国で試合している気持ちになってくれるかも」と考えた。国歌を紹介するインターネット動画を見て練習を繰り返した。

 歌が終わると、ガミナラ主将は「ソータ、グッド」と言いながら、創太君の頭をなで、試合後にサインをもらいに来た際には「オー、アミーゴ(友達)」と声を掛けた。

 歌のおもてなしは、他の会場でも。埼玉・熊谷ラグビー場では、招待された中学生約四千人が対戦するロシアとサモアの国歌を斉唱。音楽の授業や給食時間に練習し、掲げる国旗のプラカードは夏休みの宿題として制作した。

 カナダ対イタリアがあったレベルファイブスタジアム。福岡県春日市の天神山小学校の児童が双方の国歌を歌った。試合後、カナダの選手たちはゴール裏に陣取った児童に駆け寄り、感謝の気持ちを伝えた。

 一緒になって歌うのは子どもばかりではない。花園ラグビー場でのイタリア対ナミビアでは、歌詞カードを手にした日本人ファンが一緒になってナミビア国歌を熱唱し、盛り上がる場面があった。

 ウェールズ代表が大会前にキャンプ地の北九州市で行った公開練習の際は、スタジアムに駆け付けた市民が、試合前に歌われる「ランド・オブ・マイ・ファーザーズ」をウェールズ語で合唱。A・ジョーンズ主将は「この歓迎ぶりは圧倒的に素晴らしい」。ウェールズ・ラグビー協会の公式ツイッターがその様子を動画で伝えると「感動的だ」とのコメントが付いた。

<ラグビーのアンセム> 国際試合前に斉唱する曲。英国勢はイングランドのみ国歌「ゴッド・セーブ・ザ・クイーン」を採用。スコットランドはフォーク歌手の人気曲「フラワー・オブ・スコットランド」、ウェールズは19世紀に作曲された「ランド・オブ・マイ・ファーザーズ」をウェールズ語で歌う。アイルランドは、南部の共和国と北部の英領の選手が同じチームで戦うため、特別な曲「アイルランズ・コール」が作られた。

ロシア戦を前に、スタンドでサモアの国歌を歌う中学生ら=24日、埼玉・熊谷ラグビー場で

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