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【社会】

関電元副社長 1億円相当受領 幹部 金品対応、口頭で共有

 関西電力の役員らが高浜原発が立地する福井県高浜町の元助役森山栄治氏(故人)から多額の金品を受領していた問題で、額が突出していた原子力事業本部長を務めた豊松秀己元副社長(65)の受領額は一億円相当以上だったことが二日、関電関係者への取材で分かった。一回で一千万円の現金を受け取った幹部もいた。

 森山氏からの金品は個人で管理し、タイミングを見計らって返却するよう幹部らが口頭で対応を引き継ぎ共有していたことも判明した。

 社内では金品受領に疑問を呈する声もあったが慣例で続けられ、結果として八木誠会長(69)ら二十人が総額三億二千万円相当を受領することになった。関係者からは「会社全体で金品を管理すべきだった」との声も上がっており、役員らの甘い認識や経営責任が問われそうだ。関電は二日午後、改めて大阪市で記者会見を開く。

 豊松氏は原子力事業本部長を務め、二〇一一年に副社長となり、今年六月に退任した。原発が集中する福井県に出向いて対応に当たることが多かった。

 関係者によると、森山氏からの金品の個人管理については一部の幹部らしか知らず、役職就任の際、前任者から口頭で引き継がれるなどした。関係者は「退職時にまとめて返そうと考えていた人もいた。保管のために金庫を用意していたケースもあった」としている。

 一方、関電の原子力事業本部には森山氏との連絡窓口となる担当者がおり、面会などの日程調整をしていたという。

 森山氏と年一、二回、京都の繁華街で開かれた懇談会などで会った際、菓子折りに入った商品券を受け取った関電元役員は取材に対し、退職時に一括して返したと説明している。最初に受領した際に返却を申し出たが「受け取れないのか」と、高圧的な態度で迫られた。「代々の人たちが、どうすればいいのか先輩らに聞いてきた」と話した。

 

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