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【社会】

SNS「一緒に死のう」 池袋事件容疑者、嘱託殺人で起訴へ

遺体が見つかったホテルを調べる捜査員ら=先月、東京都豊島区で

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 東京都豊島区池袋のホテルで九月、江東区の無職女性(36)が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された私立大四年北島瑞樹容疑者(22)が会員制交流サイト(SNS)で「一緒に死のう」という趣旨のメッセージを女性に送っていたことが、捜査関係者への取材で分かった。女性は「殺してほしい」とSNSで伝えており、東京地検は勾留期限の九日、嘱託殺人の罪で起訴する方針。 (西川正志、奥村圭吾)

 「殺してほしい人募集」「殺してあげましょうか」。八月上旬、北島容疑者は短文投稿サイト「ツイッター」にこう書き込んだ。投稿を見た女性がダイレクトメッセージを送り、連絡を取り合うようになった。精神的に不安定で病院に通っていた女性に北島容疑者は「一緒に死のう」という趣旨のメッセージも送り、女性に寄り添うように振る舞っていたという。

 北島容疑者は八月以前にも、自殺志願者を募るような書き込みをしており、この女性以外に複数の人物とやりとりをしていた。「自殺したい」と訴える十代の少女と会う約束もしていたが、少女と連絡がつかなくなり、会えなかったという。警視庁捜査一課は、SNSでやりとりしていた人の特定や安否の確認など捜査を続けている。

 北島容疑者は九月十二日午後六〜八時ごろ、池袋のホテルで女性を殺害したとして、同十八日に逮捕された。事前に布団圧縮袋やひもを購入しており、女性の遺体は圧縮袋に入れられ、足首がひもで結ばれていた状態で見つかった。調べに対し「(当日に女性と)初めて会った」「手で首を絞めた」と供述している。

 警視庁は殺人容疑で捜査を進めたが、事件前のメッセージのやり取りや、現場で女性が抵抗した形跡がないことなどから、東京地検は女性の依頼で北島容疑者が殺害したとみて、嘱託殺人罪で起訴する。

 北島容疑者は大東文化大文学部に在籍。演劇などに取り組み、来春の卒業を控え就職セミナーなどに参加していた。

 大学関係者は「与えられた課題にきちんと取り組む真面目な学生」「単位を落としたり、就活で行き詰まった様子もなかった。なぜこんな事件が起きたのか」と困惑する。埼玉県入間市のマンションで暮らし、近所の女性や小中学校時代の知人も「真面目でおとなしいイメージだった」と口をそろえる。

 捜査関係者によると、北島容疑者のスマートフォンを解析したところ、殺人に関する言葉を検索していたことが判明。逮捕された事件では「女性から頼まれて殺した」と供述しているが、自ら自殺志願者を募っており、ある捜査関係者は「もともと殺害する目的だったのではないか」と話す。ただ、その動機は明らかになっていない。

 

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