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【社会】

大飯原発幹部に業者推薦 90年代 元助役、断ると激高

 関西電力役員らが福井県高浜町の元助役森山栄治氏(故人)から多額の金品を受領していた問題で、森山氏が一九九〇年代に、地元ではない大飯(おおい)原発(同県おおい町)の幹部に特定業者を推薦していたことが分かった。元幹部が共同通信の取材に明らかにした。断ると激高されたという。元幹部は推薦を受ける前に森山氏から商品券を渡され、お返しに貴金属を届けていた。

 森山氏が助役を退いた八七年以降の早い段階で、地元の高浜原発だけでなく大飯原発でも、工事に関わろうと関電関係者に接触を重ねていた可能性がある。関電の第三者委員会(委員長・元検事総長の但木(ただき)敬一弁護士)が、どこまで対象を広げて調べるか注目される。

 元幹部によると、九〇年代半ば、休日を過ごしていた大阪府内の自宅に森山氏が訪ねてきた。その際、大飯原発の要職への就任祝いとして、十万〜二十万円ほどの商品券を持参していた。元幹部は先輩社員から「森山氏がもし金品を持って来たら、お返しをすればいい」と引き継ぎを受けており、いったんは受け取った。

 「すぐに返せばなかったことにできる」と考え、商品券の額よりも高価なネックレスを購入し、京都市内の森山氏の住居に出向いて渡した。商品券の受領は会社に報告しなかった。

 その後、元幹部を含む大飯原発関係者が森山氏と会食した際、原発の定期検査工事に参加する業者の推薦をほのめかされた。元幹部が「業者はたくさんいる」と言うと「俺がいるんやぞ。俺が一番大事な地元企業(のようなもの)や」と怒ったという。

 森山氏に業者選定の方法や基準を説明したが理解は得られず、「子どもがかわいいだろう」「自分を大事にしないといかん」と高圧的な態度で迫ってきた。元幹部が推薦業者の参入のために動いたことはなかった。

 

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