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【社会】

吉野さん、モバイル社会築く ノーベル化学賞一夜明け「命ある限り研究続ける」

 今年のノーベル化学賞に決まった旭化成名誉フェローで名城大教授の吉野彰(あきら)氏(71)は受賞の知らせから一夜明けた十日午前、共同通信の取材に応じ、九十七歳で現役を続ける共同受賞者グッドイナフ米テキサス大教授にならい「命ある限り研究を続ける」と決意を語った。

 前日の記者会見で科学に興味を持つきっかけになったと話した「ロウソクの科学」は増刷が決定。「(自分の)言葉の重みを感じる。本が売れて、将来の研究者が生まれるといい」と述べた。

 十日朝、東京都千代田区の旭化成に晴れやかな表情で出社した吉野氏を大勢の社員が拍手で出迎え、花束を贈呈。吉野氏は「皆さんの子どもさんが喜んだのではないか。お父さんの会社はすごいね、と。これが一番うれしい」と笑顔で応じた。

 また九日夕にスウェーデンの王立科学アカデミーから連絡を受けた際「どっきりカメラかと思った」と冗談めかして振り返り、「これから(十二月の授賞式まで)大変な数カ月を過ごすことになると思うが、何とか頑張りたい」と話した。

 前日は会見や取材対応のため、夕方から深夜まで忙しく過ごした吉野氏。昨夜は梅酒で祝杯を挙げ「ぐっすり寝た」。起きると「どの新聞も(一面)トップで載せてもらった。ああ、これは本物だと思った」と受賞決定の実感を語った。

 吉野氏はスマートフォンなどに使われるリチウムイオン電池の基本構成を確立するなど実用化に大きく貢献した。

 

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